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2018年11月28日 (水)

TICA秘密会議の結果を”漏洩”したのは誰か?⑥

「出陳拒否」した第3のクラブの被告側エントリークラークにとっては、「後から取って付けた理屈」と言われないためにも、2014年のSpring Board Meetingの非公開会議(通称「秘密会議」)の結果をいつ、誰から聞いたか明らかにしなければなりません。

しかし、元を正せば、ガラス細工のように脆い理屈を積み上げた被告側エントリークラークの主張の仕方に問題があるのではないでしょうか。

被告側エントリークラークにとって、「出陳拒否」が正当であったとするこの主張の組み立ては以下のようになっているからです。

①元アジアディレクターらと3人連名で、当時のTICA会長(現会長でもあります)、TICA法律顧問に23.6.5を適用した「出陳拒否」が可能かどうかをメールで照会

②TICA法律顧問から返信(下記時系列の表参照)があり、被告側エントリークラークの主張によると、「TICAの決議を見て判断してほしいとの回答を受けた」

③2014年5月16日のTICA Spring Board Meetingで、原告らが申し立てた別のクラブの「出陳拒否」のプロテストが「No Action」となり、被告側エントリークラークは「この決定を受けて、出陳拒否は問題がないものと考え、出陳拒否に至った」

確かに話の流れから一見すると、「なるほど…」と思えそうですが、②も③も大きな疑問や疑惑があるわけです。

特に③の部分については、知り得るはずのないTICAの非公開会議(通称「秘密会議」)の結果を、どうして公表前に被告側エントリークラークが知ったのか?という疑問が立ちはだかり、それは”情報漏洩”疑惑につながっています。

③の根拠が崩れれば、①と②の理屈の組み立ても意味のないものとなり、主張の根拠は崩れることになります。

それに、仮に誰かが”情報漏洩”して、公表前に非公開会議の結果を知り得たとしても、次に②の問題(TICA法律顧問からの返信が本当に「TICAの決議を見て判断してほしいとの回答」であったかどうか)もクリアしなければ、やはりこの主張は成立しません。

【2014年当時の時系列の状況(再掲)】

3月14日 元アジアディレクターら3人が連名で、TICA会長とTICA法律顧問宛に23.6及び
       23.6.5により、原告らの猫の出陳を拒否できるか質問

  同日 TICA法律顧問から返信:「私はこれについて少し考える必要があります。ご存知
             のように、次回の会議にはすでに3件のプロテストがあります。これらは一緒に決
             定する必要があります」

5月16-17日 TICA Spring Board Meeting 開催(電子会議)

  16日 決議10~12において,、前アジアディレクターがオーナーのクラブなどの「出陳
      拒否」を巡る「プロテスト」が「No Action」になる

5月19日 原告△△(一般出陳者)が第3のクラブに出陳を申し込み

5月23日 原告○○(アクトクラブ員)が第3のクラブに出陳を申し込み

5月24日 被告側エントリークラークが内容証明郵便で原告△△に「出陳拒否」を通知

5月26日 被告側エントリークラークが内容証明郵便で原告○○に「出陳拒否」を通知

6月  1日 第3のクラブがショーを開催(原告○○と原告△△は出陳できず)

6月  3日 TICA法律顧問が「プロテスト」の結果を当事者にメールで通知

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