TICA法律顧問が知ったら激怒する?③
第3のクラブの「出陳拒否」を”首謀”したエントリークラークは、被告側準備書面の別の場所でこうも書いています。
「世界で最もTICAショールールに精通している役員会が原告○○(アクトクラブ員)及び原告△△(一般出陳者)に対する出陳拒否について問題ないと考えており、TICAの法律顧問がこの判断に従ってほしいと回答した」--。
しかし、何度も言いますが、TICA法律顧問が「この判断に従ってほしいと回答した」事実はないわけです。
被告側エントリークラークの証拠に基づけば、TICA法律顧問は単に「私はこれについて少し考える必要があります。ご存知のように、次回の会議にはすでに3件のプロテストがあります。これらは一緒に決定する必要があります」と返信しただけでした。
ちなみに、そもそものメールは元アジアディレクターら3人が連名で出したものでしたが、元アジアディレクターが代表を務めていたクラブは「出陳拒否」をしませんでした。
もし、本当に、第3のクラブの「出陳拒否」を”首謀”したエントリークラークが準備書面で主張したことが真実であれば、元アジアディレクターが代表を務めていたクラブも「出陳拒否」したことでしょう。
しかし、実際には元アジアディレクターが代表を務めていたクラブは「出陳拒否」をしなかったわけですから、少なくとも元アジアディレクターのクラブにおいては、「TICAの法律顧問がこの判断に従ってほしいと回答した 」とは思っていないということでしょう。
「TICAの法律顧問がこの判断に従ってほしいと回答した」なんて受け止めたことが後で分かったら、TICA法律顧問が激怒するであろうことは、TICA法律顧問を良く知っている元アジアディレクターは分かっていたと考えるのが自然かもしれません。