【TICA Annual Board 2018】ルール改正案について③
海外のDirectorから、新しいShow Formatの提案が出ています。
その名も「Combined Format Shows」--。
このShow Formatの”ミソ”は、一度の審査で2つのファイナル表彰をする点にあります。
もう少し詳しく説明すると、ABジャッジに限られますが、一度の審査だけで、ABファイナルと、SPファイナルの両方をしてしまうとことです。
これなら猫の負担も少ないし、出陳者の負担も軽く済み、ショーマネジメントとしても効率的というわけです。
このDirectorはJudgeでもあるわけですが、一方で、特に日本において良く見られる傾向は全く念頭にないようです。
それは、例えば同じJudgeが午前にABリングで審査し、午後にSPリングで審査する場合、午後のSPリングでのファイナルでは、敢えて午前のABリングでファイナルインさせた猫を残さないというやり方です。
当然、一般審査もしますから、その段階でカラー/ディビジョン/ブリード順位を微妙に変更する(あるいは変わる)ことがあり、それに応じてファイナルインする猫も変わることはあり得るわけですが、「Combined Format Shows」だとそうした”小細工”ができなくなります。
つまり、一度の一般審査の結果で、ABとSPの両方のファイナルを決めることになるため、メカニカルな順位がかなり決まってしまうということになります。(※ABでベストの猫がSPのLH/SHのどちらかでベストでないことはメカニカル上、あり得ないことになります)
「午前の審査の時は機嫌が余り良くなかったけど、午後の審査の時は良くなった」
「午前の審査の時は気付かなかったが、(プラス面にしてもマイナス面にしても)午後の審査の時は気付くことがあった」
「午前の審査ではショー会場の雰囲気になれていなかったけど、午後の審査では慣れてきて落ち着いてきた」--。
「Combined Format Shows」では、こうしたことがなくなる(あるいは出来ない)ことを意味します。
もちろん、「Combined Format Shows」はShow Formatの選択肢の幅を広げるだけであり、「そうしなければならない」というものではありません。
そうしたいクラブはそうすればいいし、そうしたくはないクラブはそうしなければいいだけの話という意見もあるでしょう。
いずれにしても、Board Memberだけで話し合うのではなく、全てのJudge、一般メンバー/出陳者の多くの意見を聞き、オープンに議論することが欠かせないと思います。
※「”社会常識”に欠けるとしか思えない”奇妙”な『会議』 の案内」は休みました。
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