”社会常識”に欠けるとしか思えない”奇妙”な「会議」の案内(1)
前セクレタリー(現Asia East Region Director)から、”奇妙”な「お知らせ」が5月27日に届きました。
おそらく私以外の日本のTICA公認クラブ代表者とJudgeにも同じような案内がメール添付で送られていることと思います。
文書の件名は「ジャッジ及びクラブ代表者会議開催について」--。
時候の挨拶の後、いきなり「ジャッジ及びクラブ代表者会議開催についてご連絡いたします」と書いてありました。
何の権限があって「クラブ代表者会議開催」なるものを”通告”してきたのかしら?と思いきや、次の文章になると「今回、会議開催につきまして関係者各位への意思確認をさせて頂きたい」「賛同多数の場合に開催決定とし、後日詳細をお知らせします」とあります。
要は、「開催したいと思いますが、みなさんのお考えはいかがでしょうか」という事前の意向確認的なものであることが分かりますが、文章の組み立て上、必ずしもそうはなっていません。
しかし、仮に開催の賛否を聞く文書であったとしても、この「お知らせ」には「会議」の開催案内に仏用不可欠な重要事項がすっぽり抜け落ちています。
それは開催に当たっての「趣旨説明」です。
何らかのルールにおいて、定例の「クラブ代表者会議」なるものが決められているならいざ知らず、手続き的な定めのない「会議」なのですから、「趣旨説明」は必要でしょう。
「趣旨説明」が全くないにもかかわらず、賛同するか、しないかを聞くのは常識外れもいいところですし、受け取った方もこれでは回答のしようがありません。
私が「”社会常識”に欠けたとしか思えない」と感じるのは、普通の会社ではあり得ない文書であり、もし私がこんな「会議」の「お知らせ)を書いて、社内や取引先などに送付したら、上司から叱責を受けることは間違いないからに他なりません。
思い起こせば、似たような「会議」が開催されたのは5年前--。
当時のAsia Directorは、「日頃話し合ってほしい問題を皆様から提示していただき、それを私のほうでまとめ、議題として挙げたいと思っております」(2013年4月23日のメール)と説明していました。
しかし、今回の「お知らせ」には、こうした開催に当たっての「趣旨説明」は一切ありません。
確かに、「ご希望される議題又はご要望があれば、こちらにご記入ください」との記載もありますが、あくまで二次的な目的のように読み取れます。
「開催趣旨」を明確に示さずに、会議の開催に「賛同します」「賛同しません」の回答を強いるのは極めて非常識であり、一方、「開催趣旨」も分からずに、「賛同します」とか「賛同しません」と回答するメンバーがいたら、これもまたまともな感覚の持ち主とは思えません。
このブログを通じていつも指摘していることですが、物事には順序があり、決して欠けてはならない”要素”があるはずです。
何らかの「会議」を開催するのであれば、「趣旨説明」は必須であり、これなくして賛否を問うことも、問われた側が賛否を明らかにすることもできません。
世間の常識に則って、開催の「目的」や「狙い」は何なのか(←これが「趣旨」です)を、まずはこれを明確に示して頂きたいと思います。
※「『IW』のScoring方法について考える」は休みました。
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