TICAの「IW」「RW」の価値について考える(10)
Tue Apr 3 22:32:15 2018時点(※カッコ内の「/」の後は前シーズン終了時)
●IW(AB) 25位 11263点 (---------------- / 11541点)
●IW(LH) 25位 10731点 (1日時点比変わらず/ 10728点)
●IW(SH) 25位 10299点 (1日時点比変わらず/ 10864点)
●Asia Region RW(LH) 25位 4424点 (1日時点比変わらず/ 4065点)
●Asia Region RW(SH) 25位 2046点 (1日時点比変わらず/ 2193点)
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ここまで「RW」の”価値”のRegion格差の一環として、TICA Asiaにおける「RW」の下限Pointの高さ(=「RW」を巡る競争の激しさ)を考えてきました。
しかし、Asia Regionの「RW」問題は、結論から先にいえば、「IW」の問題なのです。
そして「IW」の問題が、TICA Asiaにおいては結果として「RW」の問題を引き起こしている(=「RW」だけを目指している出陳者にとってはいい迷惑)といえるのです。
「RW」は単純にRegion内の問題であり、ショーの回数が増えれば増えるほど、「RW」の下限Pointが上がっていき、出陳者は”自らの首を絞める”が如く、自ら競争を激化させ、それに多くの出費をしている実態を示しました。
しかし、「IW」は事情が違います。
「IW」は全Regionによる競争(※直接的には個別の猫の競争ですが…)でもあり、そのRegionでのショーの回数がそのRegionでの「IW」の猫の数に大きな影響を与えるのです。
ここでも極端に単純化したケースで考えてみましょう。
もし、 シーズンに1回しかショーがなかったなら、いかにカウントが多かったと言っても、「IW」は無理でしょう。
それなりのショーの回数がなければ、世界のどこでも戦える素晴らしい猫と言えども、「IW」は獲れない仕組みになっています。
ですが、逆に言うと、世界で戦えなくても、そのRegionでそれなりにショーの回数があり、それなりの成績を収めれば、「IW」が獲れる仕組みでもあるのです。
次回以降、Asia Regionの特殊性をさらに解き明かしていきたいと思います。
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