「NIKE」だったら、即刻”電撃退任”のはず…
もし、TICAが「NIKE」のような国際企業だったら……。
昨日飛び込んできたニュースに接しながら、そんな思いがよぎりました。
そのニュースとは、ナイキ(NIKE)で次期最高経営責任者(CEO)と目されていたトレバー・エドワーズ社長が退任し、8月に退社するとの電撃的な発表でした。
広報担当者によると、「ナイキのCore Values(中核的価値観)にそぐわず、我が社の行動規範に反する行為」があったと話したそうです。
一方、米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、エドワーズ社長退任を知らせる社内メモを引用して次のように報じました。
マーク・パーカーCEOが「『我が社のcore valuesであるInclusivity(包摂性、注1)、Respect(尊重)、Empowerment(エンパワーメント)を反映しない行動が社内で起きている』という報告をここ数週間で複数受けた」と述べている--。
ここで「Empowerment(エンパワーメント)」について、少し説明が必要かもしれません。
直訳は「権限を持たせること」「自信を与えること」であり、企業経営においては従業員全員が経営の各段階で参加して生産性向上を目指す意味で使われます。
組織一般に当てはめるなら、「メンバーの考えを積極的に取り入れ、相互に協力しながら自発的に目標の達成を目指そうという考え方」(デジタル大辞泉)であり、「構成員ひとりひとりが発展や改革に必要な力をつける」(ブリタニカ国際大百科事典)ことを意味します。
それにとどまらず、朝日新聞の「知恵蔵」には、「社会的弱者や被差別者が自分自身の置かれている差別構造や抑圧されている要因に気づき、その状況を変革していく方法や自信、自己決定力を回復・強化できるように援助すること。またはその理念」とあります。
翻って、TICA Asiaを見回してどうでしょう?
トップにおいて、「Inclusivity(包摂性)」「Respect(尊重)」「Empowerment(エンパワーメント)」を反映した言動が見られるでしょうか。
私には皆無としか映らず、アクトに対するあからさまな「差別」など真逆の言動が続いているとか思えません。
小さな趣味の世界だからそれでも許されているのかもしれませんが、それではいつまで経っても健全な組織として発展するはずがありません。
NIKEが企業として自浄作用を働かせたように、TICAも自浄作用を働かせければ、健全な組織運営も今後の発展もおぼつかないでしょう。
注1)アクトのブログで度々、ご紹介してきた「受容性(inclusion)」と密接な関係のあり、成り立ちは「Inclusivity」=「inclusive」+「-ity」です。日本語では「包摂性」のほか、「包括性」や「参加性」と訳されます。
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