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2017年12月 4日 (月)

ドキュメント”逆転勝訴”、金銭支払い応じた「和解」の舞台裏⑥

控訴人(原告)側は、交渉を前進させるためのきっかけ作りとなる提案をいくつか繰り出したそうです。

例えば、被控訴人(被告)側4人のうちエントリークラークの2人については、前アジアディレクターであったクラブオーナーと当時のクラブ代表の交渉とは切り離して「和解」してもいい--。

例えば、「金員の支払い」義務があることを認めるなら、ルールを”悪用”した「出陳拒否」を二度としない旨の”念書”と引き換えに、支払いを猶予あるいは免除してもいい--。

高裁でのやり取りは、全て高裁裁判官を通じて行いますから、これらの提案はあくまで控訴人(原告)側が高裁裁判官に伝えたものであり、実際に高裁裁判官から被控訴人(被告)側にそのまま伝えられたかどうかは分かりません。

高裁側は、控訴人(原告)側の提案が交渉を難しくする恐れがあると判断したら、被控訴人(被告)側に伝えないこともあり得るからです。

逆も同じです。被控訴人(被告)側から高裁裁判官に色々な提案があったとしても、高裁側が控訴人(原告)側に伝えなかったかもしれません。

「和解」をまとめる側の高裁としては、双方が歩み寄れる部分だけを相手側に伝え、双方が歩み寄れないと思われる部分は敢えて伝えない可能性は十分にありました。

しかし、前アジアディレクターを高裁に”出頭”させることで、周囲の”横槍”や”雑音”が入るのを遮断した上で、前アジアディレクターひとりに決めてもらうという”作戦”は、控訴人(原告)側の思惑通りに運びつつあったと言えるかと思います。

(続く)

※「続・前セクレタリー+77 人『プロテスト』裁判、被告側の主張(14)」 は18:00アップの”夕刊”で掲載します。

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