ドキュメント”逆転勝訴”、金銭支払い応じた「和解」の舞台裏③
11月9日(木)の東京高等裁判所での控訴審第2回期日は、16階の高裁民事19部の小部屋で始まりました。
まず、被控訴人(被告)側の代理人弁護士が部屋に入り、高裁裁判官と話しました。
次に、交代する形で控訴人(原告)側の代理人弁護士とアクトクラブ員が部屋に入りました。
この時、控訴人(原告)側は敢えて具体的な「和解案」を示さず、相手の出方を見る”作戦”に出たそうです。
高裁裁判官から伝えられたのは、被控訴人(被告)側としては「深謝する」という謝罪には応じたとしても、「金員の支払い」には応じられないということでした。
東京地裁での「和解」交渉の時と同じ状況ですが、控訴人(原告)側としては想定内だったようです。
傍から見れば、この時点で高裁側が目指した「和解」交渉は早くも暗礁に乗り上げ、「『判決』やむなし」の状態になったように思われましたが、ここで、控訴人(原告)側が”仕掛け”ました。
「前アジアディレクターであるクラブオーナーを呼んで直接話せば、どうにかなる可能性もあるのではないでしょうか…」と、高裁裁判官に提案したのです。
高裁裁判官もこの提案を受け入れ、被控訴人(被告)側代理人弁護士にその旨を伝えました。
被控訴人(被告)側代理人弁護士は、前アジアディレクターに打診してみる旨を了承し、前アジアディレクターの予定を聞き、その上で次回の期日を決める段取りとなったのです。
前アジアディレクターら被控訴人(被告)側は、弁護士を立てていますから、わざわざ高裁に出て来る必要はありません。
前アジアディレクターが「和解」拒否の固い意志を持っていたなら、弁護士に「和解」拒否を高裁側に伝えさせればいいだけでした。
前アジアディレクターが控訴人(原告)側の”仕掛け”た提案に乗って自ら”出頭”して来るかどうか--。、
控訴人(原告)側は、仮に前アジアディレクターが「和解」拒否の意向を持ち、”出頭”を頑なに拒んでも、代理人弁護士が説得するのではないかと踏んでいました。
(続く)
※「続・前セクレタリー+77 人『プロテスト』裁判、被告側の主張(13)」 は18:00アップの”夕刊”で掲載します。
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