ドキュメント”逆転勝訴”、金銭支払い応じた「和解」の舞台裏⑤
11月24日(金)午前10時30分、東京高裁16階の民事19部--。
まず、被控訴人(被告)側代理人弁護士が高裁裁判官に呼ばれ、部屋に入りました。
ほどなくして出てくると、次に前アジアディレクターだったクラブオーナーと共に、再び部屋に入って行きました。
控訴人(原告)側は、高裁16階の待合室で待機するわけですが、10分、20分、30分と経過しても前アジアディレクターらは出てきません。
40分が過ぎた頃、高裁裁判官と被控訴人(被告)側代理人弁護士と前アジアディレクターが出てきました。
代わりに、控訴人(原告)側の代理人弁護士2人とアクトクラブ員が部屋に入りました。
高裁裁判官から伝えられたのは、被控訴人(被告)側の「和解」案の骨子は
①「深謝する」として謝罪を表明する
②金員の支払いには応じられない
③「和解」するとしても和解条項には守秘義務を盛り込む
④「和解」したらお互いを侮辱する言動を取らない、ブログに書かない
--ということでした。
東京地裁での「和解」交渉よりも、被控訴人(被告)側は”ハードル”を上げてきたわけですが、控訴人(原告)側としては想定内…。
控訴人(原告)側は、上げて来た”ハードル”を東京地裁の交渉時点まで下げるのは容易であり、地裁判決破棄を意味する「金員の支払い」が最大の焦点と踏んでいたからでした。
そして、ここから控訴人(原告)側はギアを上げて一気に交渉を進めて行ったのです。
(続く)
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