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2017年12月 9日 (土)

ドキュメント”逆転勝訴”、金銭支払い応じた「和解」の舞台裏⑪

金員の支払い額については、控訴人(原告) 側と被控訴人(被告) 側で10倍以上の開きがあったようです。

しかし、「金員の支払い」あるいは「支払い義務」を相手側に認めさせ、東京地裁判決の事実上の”破棄”を勝ち取ることが控訴人(原告) 側にとって重要でしたから、控訴人(原告) 側は歩み寄りました。

「金員の支払い」が、前アジアディレクターであったクラブオーナーと当時のクラブ代表者の2人である点については、控訴人(原告) 側はもともと、エントリークラーク2人との交渉を切り離して「和解」してもいいと考えていましたから、問題なかったようです。

急遽、高裁裁判官、控訴人(原告) 側、被控訴人(被告) 側全員が、高裁の「和解室」に顔を揃えました。

高裁裁判官に向かって左側に控訴人(原告) 側3人、右側に被控訴人(被告) 側2人が座りました。(※控訴人(原告) 側は2人の弁護士を立てています)

金銭の支払いを実際にするか、猶予あるいは免除するかという問題が最後の最後まで残り、実際に払うなら被控訴人(被告) 側提案額、猶予あるいは免除にするならその10倍とすることを控訴人(原告) 側が提案しました。

すると、前アジアディレクターはあっさりと「支払います」と即答したそうです。

前アジアディレクターとしては、「(被告側)4人で相談したいので、一度、持ち帰ります」と言って即答を避けることだってできましたが、そうしませんでした。

高裁側も「交渉継続」に傾いていたようでしたから、前アジアディレクターが即答を避け、判断を先延ばしにしても高裁裁判官の心証を害する恐れはない状況でした。

その場では、前アジアディレクターに対して「(被告側)4人で相談しますか」との発言も出たとのことですが、前アジアディレクターは「いいです」と断ったそうです。

被告側4人を代表して“出頭”して来ており、判断は一任されているとのことだったとのことでした。

とは言え、どうしてその場であっさりと「支払います」と言ったのか、いまだにその真意はよく分かりません。

東京高等裁判所の「和解」において、「深謝」を表明すること、さらにその「深謝」に金員の支払いが伴うことの重みがどれだけあるか、被告側全員がしっかり認識していたかどうかも分かりません。

しかし、それにより、控訴人(原告) 側の”シナリオ”通りに「和解」が成立することになったのです。

(続く)

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