前アジアディレクター300万円賠償提訴に対する私の反論
前アジアディレクターが、アクトのブログによって名誉を毀損されたとして300万円の損害賠償を求めた裁判の第2回期日が昨日、東京地裁632号法廷で開かれました。
私は被告準備書面(1)を提出しましたが、この中で、私がアクトのブログについて主張した部分がありますので、そのままお伝えします。(※以下、「被告」=私です)
「アクトキャットクラブのブログの社会的使命と役割について」
「TICAなどの国際的な猫の血統登録・管理団体がその機能と役割において、高い公共性と公益性を持ち、傘下の公認キャットクラブもまた、その機能と役割において、高い公共性と公益性を持つキャットショーを開催する一方で、その団体を所轄したり、キャットショーを監督したりする行政機関がない上に、猫の血統登録・管理団体及びキャットショーを対象とするメディアも存在しないことから、運営に対するチェック機能が全く働かないという現状がある」
「被告が代表を務めるアクトキャットクラブはこうした現状に鑑み、アクトキャットクラブのブログにおいて、TICAアジアリジョン及びアジアディレクター、そのナンバー2の位置づけであるセクレタリーという運営首脳・幹部の権力チェック機能を果たす役割をブログに担わせたものである」
「アクトキャットクラブのブログは、TICA及びTICAアジア、さらには日本におけるTICA傘下キャットクラブとそのキャットショーを対象とした『メディア』であり、権力者をチェックし、権力者がおかしなことを始めたらそれを批判し、事実を知らしめることにより是正することを使命と自負するものであり、その意味において、アクトキャットクラブのブログの表現は、その目的が専ら、高い公共性と公益性を有する猫の血統登録・管理機関の運営の健全性と、公平で公正なキャットショーの運営に寄与することを通じて、猫の品質評価システムが毀損されるのを防ぎ、猫の生体市場の健全な成長に期するという公益を図ることにある」
「アクトキャットクラブのブログにおいては、専らTICA及びTICAアジアの運営のあり方、TICAのボードメンバー、各リジョンディレクター、セクレタリーの言動や運営手法を取り上げて、ひとつひとつチェックし、問題点があればそれをブログで指摘することによって、正しく健全な道に導くことしか書いておらず、被告はTICAアジアの民主主義の健全性に警鐘を鳴らすために書いている」
「趣味の世界とは言え、国際的な団体のディレクター(企業の取締役に相当)である人物において、不公平や不公正、不平等などが疑われるような言動は不適切であり、その有無は、TICAの担う機能と役割に鑑みれば、公共の関心事であり、ブログを通じて報じることは公益目的にかなうものである」
「被告は、TICA及びTICAアジアの運営を監視するという役割をブログに担わせたに過ぎない。被告がブロ グで書いたことは、国際的な団体のディレクター(企業の取締役に相当)としての適性を判断するのに資するものであり、少なくともTICAやTICAアジアという組織を離れた個人、ディレクターやセクレタリーという地位や職務を離れた個人の人格や性格を攻撃した事実はない」
「そうしたことは、世界の権力者についてのその資質や能力、リーダーシップへの批判が、当該人物本人への個人攻撃や人格攻撃でないのと全く同じである」
「以上より、被告の各表現行為は原告の名誉を毀損するものではあり得ず、原告の主張は理由がないから速やかに棄却されるべきものである」
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