続・前セクレタリー+77人「プロテスト」裁判、被告側の主張(12)
「TICAに於いて全く審議されていない以上、原告らの請求は意味をなさない」--。
前セクレタリー(現アジアディレクター)は、10月4日付けの被告側準備書面(2)で、前セクレタリーと77人の「共同申立人」が提出した「プロテスト」のTICAボードでの審議状況について、改めてこう主張しました。
しかし、「全く審議されていない」とする根拠については依然として明確ではありません。
なぜなら、前セクレタリーがいかに主張しようとも、ボードにおいては以下の3つの「決議」がされた事実があるからです。
①私とアクトクラブ員に対する「公聴会」(※前セクレタリーは「聴聞会」と言っていますが、TICAは行政機関ではないので「聴聞会」は開けません)を開くことを決議した。(2014 Spring Board Meeting May16-17 「決議14」「同15」)
②「公聴会」を延期することを決議した。(2014 Annual Board Meeting August 27 – 29)
③審議を棚上げにすることを決議した。(2015 Winter Board Meeting January 23 – 25 「決議84」)
前セクレタリーの主張が正しいとするなら、TICAのボードメンバーは何ひとつ審議せず、上記①~③について賛否の投票し、決議したことになります。
「全く審議」しないで、ボードメンバー全員は3回にもわたって賛否の投票をしたというのでしょうか。
常識からも経験則からも、そんなことがあり得ないと考えるのは当然でしょう。
前セクレタリーらが申し立てた「プロテスト」の内容、さらに私たちが提出した「反論書」を慎重に審議した上で、「公聴会」が必要と判断し、その後、延期する必要があると判断し、さらに諸般の事情を考慮に入れた上で棚上げにしたと考えるのが自然で合理的です。
しかし、前セクレタリーだけは違うようです。しかも正当な根拠も理由も示さずに、「全く審議されていない」の一点張り…。
TICAのボードの議論は、根拠も理由も示さずに主張するだけで通ったとしても、日本の裁判では、そんな”杜撰”で”いい加減””無責任”な主張など通らないことが分からないのでしょうか。
私には、全く理解できません。