「出陳拒否」裁判、控訴審で「和解」なるか?④
前回の「和解協議」がまとまらなかった最大の要因は、被告側が金銭の支払いについて”ゼロ回答”だったところにあります。
仮に、原告側が和解金として100万円を求め、前アジアディレクターら被告側が10万円なら応じるとでも提案していたなら、いくらでも交渉の余地はありました。
あるいは、金銭の支払いには応じられないものの、それに代わる代替案を示して来れば、それも交渉を前進させるプラス要因になったはずです。
しかし、前アジアディレクターら被告側4人は、「深謝する」との謝罪を提案したものの、金銭の支払いについて”ゼロ回答”、さらに金銭の支払いに代わる追加提案もしてきませんでした。
交渉は、お互いが提案し合い、妥協し合ってまとめていくものですが、前アジアディレクターら被告側にはそうした姿勢が一切、見られませんでした。
前回は、前アジアディレクターが全く聞く耳を持たなかったようで、アクトクラブ員によると、被告側代理人弁護士もなかば”さじを投げた”ような状態だったそうです。
今回も、前アジアディレクターら被告側が同じ姿勢であれば、まとまる話もまとまらないことでしょう。