前セクレタリー+77人「プロテスト」裁判、被告側の主張(9)
書いてあることを正確に理解せず、勝手な思い込みで恣意的に解釈して、自分に都合のいい主張をすることは、どんな組織のトップにおいても「百害あって一利なし」であり、決してあってはならないことでしょう。
しかし、前セクレタリー(現アジアディレクター)において、そうした”悪癖”は全く改められないようです。
前セクレタリーが5月30日付けで東京地裁に提出した「答弁書」には、前セクレタリーが主宰するクラブにおける「出陳拒否」のプロテストの申し立てに関し、TICAのボードは「出陳拒否した私を支持した」と書きました。
しかし、2014年5月16~17日のボードミーティングの「議事録」を見ても分かりますが、この「プロテスト」に対し、「take no action」となったことは事実ですが、前セクレタリーを「支持した」とも、前セクレタリーが主宰するクラブを「支持した」とも書いていないのです。
もしかすると、他の多くのメンバーもこの「議事録」を斜め読みして、前セクレタリーと同じような思い違いをしたかもしれません。
それは、英語がかなりできるメンバーであったとしても…です。
なぜなら、「議事録」の英語は日常英語でもなければ、ビジネス英語でもないからです。
法律・裁判英語であり、辞書を引いて調べるとしても、法律英語専門の辞書にあたらなければ正確な意味は分かりません。
何度も指摘していることですが、どんなに小さな趣味の組織であっても、トップにおいて書いてあることを正しく読み、事実を正確に把握し、適切に解釈することができないようでは、組織は混乱するだけです。
TICAアジアでここ数年起きている一連の出来事は、まさにその象徴事例と言えるものであり、歴代のアジアディレクターに脈々と受け継がれ、一向に改められていません。
TICAアジアがいつになったらまともな組織になるのかは、ひとえに、いつになったらまともな(正しく読み、事実を正確に把握し、適切に解釈することができる)ディレクターが就くのかにかかっていると言えるでしょう。
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