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2017年8月

2017年8月31日 (木)

前アジアディレクターが300万円の賠償求め提訴(3)

「裁判を起こすようなクラブに協力することはできません」--。

あるジャッジはアクトに対してはっきりとこう言いました。

もし、この発言に”うそ偽り”がないのなら、このジャッジは前アジアディレクターがオーナーのクラブのショーにも、今後は協力しないようになることでしょう。

そして、もしそうではなく、アクトに対しては非協力を貫く一方で、前アジアディレクターがオーナーのクラブのショーには協力するということであれば、このジャッジがアクトを差別した明確な証拠となり得ます。

”訴訟合戦”になったことの是非は措くとして、少なくとも裁判を起こす方が悪いという”裁判悪玉論”がTICAアジア内で通用しなくなることはいいことのように思えます。

裁判を起こす方が悪いのか、裁判を起こされる方が悪いのかではなく、差別やいじめ、パワハラをする方が悪いのです。

本来であれば、「同じTICAメンバーに対し、差別やいじめ、パワハラをするようなクラブには協力することはできません」というのが正しい対応であり、そうした対応を通じて”自浄作用”が働くのが健全な組織というものです。

しかし、TICAアジアにおいては、「裁判を起こす方が悪い」とか、「裁判を起こすようなクラブには協力できない」とか、さらには「裁判を起こすようなクラブに協力するメンバーやクラブには協力できない」と”同調圧力”をかける人が後を絶ちません。

これでは、組織の正常化、健全化を目指すどころか、”腐敗”が進むだけでしょう。

新たな訴訟が提起されることは決して喜ばしいことではありませんが、これを機にTICAアジアから「裁判を起こすようなクラブに協力することはできません」という筋違いな”通告”をするメンバーがいなくなることを願ってやみません。

【速報】TICA Annual Board Meeting 結果①

8月9日のブログでお伝えした、アルターのファイナル改革は採決され、可決しました。

この秋のメンバー投票に再びかけられる見通しのようです。

順調に行けば来年5月1日から、以下のようなファイナル表彰になります。

【アルタークラスのABリング】(※HHP、HHPキツンも同様です)
Less than 10 →  Equal to the number of cats competing
10 or more   → TOP10 Final

【その他のクラス】
Less than 5  → Equal to the number of cats competing
5~20      →  5
21          →  6
22           →  7
23                →  8
24                →  9
25 or more   → 10

8月12日のブログでお伝えした、「Therapy Cat Titles」の改正案は否決されました。

8月13日のブログでお伝えした、キツン(HHPキツン含む)のAward Pointのスコアリングの変更案は否決されました。

※TICA Annual Board Meetingの速報は随時掲載します。

※本日は2本をアップする予定にしています。「前アジアディレクターが300万円の賠償求め提訴③」は18:00の”夕刊”で配信します。

2017年8月30日 (水)

前アジアディレクターが300万円の賠償求め提訴(2)

「高額な賠償金を請求されています」--。

前アジアディレクターであったクラブオーナーは、自らが主催したショーカタログの「ご挨拶」でこう書き、あたかも自分たちは”被害者”であり、加害者は裁判を起こす方であるかのような”印象操作”をしました。

しかし、もう違います。

私も、前アジアディレクターから300万円という「高額な賠償金を請求されています」…。

これで立場は同じになったというわけです。(※もちろん訴額は異なります)

ただ、立場は”対等”になったかもしれませんが、その意味合いは全く違うということに気付かねばならないでしょう。

私は、一般のTICAメンバーが訴訟を起こすのと、アジアディレクターを3期も務めた人物が一般メンバーを訴えるのとでは、全く意味合いが違うと思っています。

裁判を起こす権利は誰にでも平等にありますから、その権利を否定するつもりはありません。

しかし、私がこのブログで常に指摘していることは、それぞれの地位と立場に応じた振る舞いや発言が欠かせないのであり、軽はずみで不用意な言動は慎むべきであるということです。

ディレクターという職から離れたから、訴訟を起こしても構わないと思ったのかもしれませんが、TICAにおいて3期もディレクターを務めた人物が一般メンバーを相手に訴訟を起こすことが相応しい言動であるのか問われないとは言い切れないでしょう。

一般メンバーから起こされた訴訟を正々堂々と受けて立つのと、自ら300万円の賠償を求めて訴えを起こす行為に打って出るのとでは大きな差があります。

ましてや、TICAのディレクターを3期9年務めたベテランのAllbreed Judgeであるわけですから、相応しい言動が求められて当然ではないでしょうか。

2017年8月29日 (火)

前アジアディレクターが300万円の賠償求め提訴(1)

アクトクラブ員らに対し、「裁判を起こすような方ですから…」と、あたかも裁判を起こす方が悪いとでも言いたげな証言をした東京地裁での本人尋問から8カ月余り…。

そう言っていた前アジアディレクター自身が、今度は私を相手取り、300万円の損害賠償を求めて東京地裁に訴えを起こしました(訴状は8月21日付け)。

当初は、前アジアディレクターと元アジアディレクターに対する「ハラスメント」裁判の中で、「反訴」(反訴状の提出は5月26日付)していましたが、前アジアディレクターはこれを取り下げ(8月21日付け)、別の訴訟として争う方向に転換しました。

「反訴」の際は、アクトのブログが名誉毀損に当たるとして、41本分のブログ記事を証拠として提出しましたが、今回は1本減らして40本分のブログ記事を提出しました。

ちなみに、「反訴」のときは、原告側が「(前アジアディレクターの反訴は)反訴要件を満たしていない」ほか、「反訴の提起によって『ハラスメント』裁判の訴訟手続きが著しく遅滞する」旨の「反訴答弁書」を裁判所に出していました(7月14日付け)。

明日30日に開かれる「ハラスメント」裁判の第9回期日では、前アジアディレクターが「反訴答弁書 」に対して、どのように主張をしてくるのかが焦点となっていましたが、その前に「反訴」を取り下げ、別訴で対応したというわけです。

もちろん、アクトのブログに何の問題もないのであれば訴えは棄却されますし、もし名誉を毀損するようなことが書いてあったいうことであれば損害賠償が認められることになります。

2017年8月28日 (月)

【TICA】「Cat count」の”水増し”問題を考える⑧

米国のディレクターが、どこまで「日本」や「ロシア」「中国」の実態を把握した上で、「Cat count」から「Pending」の猫を差し引く案を、議論のテーマとして挙げたのか分かりません。

というのも、「日本」に関して言えば、ある特殊事情があるからです。

それは、仮に「Pending」の猫が「Cat count」の”Staffing”に使われていたとしても、それは特定のクラブにおける特定のブリーダーにおいてのみ見られる現象だからです。

”槍玉”に挙がった2013年4月29日のアクトショーの場合、Pending比率が3割だったと言え、1人のブリーダーがPendingで出した猫はせいぜい4頭止まりでした。

これに対して、2014年6月14~15日の上田市のショーでは、あるブリーダーが1人で70頭以上の「Pending」の猫をエントリーし、2015年4月25~26日の静岡市のショーでは、別のあるブリーダーが1人で20頭もの猫を「Pending」でエントリーしていたのです。

当然のことながら、この2つのショーは同じクラブが開いたものです。

そして、このクラブに対しては、どんなにPending比率が高かろうが、ショー会場内で”動物虐待”まがいの行為が行われようが、誰一人として、「到底フェアとはいえない方法で開催された」と言う人はいません。

どれだけ、こうしたショーを続けようが、「日本のクラブ全体が不正を行っているかの印象を持たれるようになってしまった」などと声を上げることはないのです。

アクトに対する厳然とした差別と嫌がらせがあることはこのことからも分かるかと思います。

もし、アクトにおいて、アクトクラブ員がひとりで20頭とか、70頭以上の「Pending」の猫をエントリーし(実際には無理ですが…)、そのようなショーを開いたらどうなるか--。

それこそ、「倫理に反するショーだ」とか、「世界中を震撼させた」などといった誹謗中傷が沸き起こったことでしょう。

差別と排除の思考と志向こそ、いじめと嫌がらせの本質なのです。

2017年8月27日 (日)

【TICA】「Cat count」の”水増し”問題を考える⑦

仮に、「Pending」の猫を「Cat count」から差し引くルールが作られたとしても、”抜け穴”や”抜け道”を塞がねばならない点を強調しておきたいと思います。

例えば、仮に”stuffing” problemsを解決するひとつの方策として、ショー当日の「Pending」の猫の数を「Cat count」から差し引くというルールが導入されたとして、それで全てが解決するでしょうか。

”性悪説”に立つならば、以下のケースも想定しなければなりません。

「そんなルールができるなら、適当にTICAナンバーを書いてエントリーしておけばいいわ」--。

こんな人が出て来ないとは限らないわけです。

ここには2つの問題があります。

ひとつは、エントリー受け付け時点でエントリークラークもショーコミッティーも確認することは難しいということ。

もうひとつは、仮にバレても、出陳者が「勘違いしていました」とか、「あっ、思い込みで間違ってしまいました」と”善人”を装う場合です。

後者について言えば、仮に何らかの処罰を与えようにも、”悪意”を立証しなければならず、事実上、難しいでしょう。

単にルールをいじるだけでは問題解決にはなりませんし、もし、ルール的に解決策を見出そうとするなら、あらゆるケースを想定して網羅的にルールの見直しに取り組まねばならないということになります。

2017年8月26日 (土)

【TICA】「Cat count」の”水増し”問題を考える⑥

もし、ショー当日時点の「Cat count」と、その後の正式な「Cat count」が多少違ってきてもいいなら(注1)、「Pending」の猫に登録のための一定の猶予を与える救済案があってもいいかもしれません。

現状のルールでは、「Pending」での出陳は1回だけは認められているわけですから、登録を申請済みながら、TICAナンバーが得られていない猫については1回だけ「Pending」でのエントリーを認め、「Cat count」にも入れるという案です。

そして、2回目以降の「Pending」でのエントリーはルール違反なのですから、そうしたケースの猫についてだけ「Cat count」から差し引くという手もあります。

もちろん、そこには解決すべき課題もあります。

どうやって2回目の「Pending」、あるいは初めての「Pending」と確認できるのか、事後的にTICAナンバーを取得したことをどうやって把握するかなどです。

特に年度末のショーについては多くの問題が生じるでしょう。

なんと言っても、原則としてポイントの訂正等の申告は5月7日までにしなければならないからです。

「Cat count」はAward Pointの点数に直結するだけに、1点違いで順位が変わったり、RW/IWの獲得の可否にかかわったりします。

Award pointの計算や確認が煩雑になったり、正確な集計・発表が遅れたりしてはならないことも念頭に入れなければならないと言えます。

注1)現状でもEstimate StandingとOfficial Standingの「Cat count」は微妙に異なるケースが往々にしてあります。

2017年8月25日 (金)

【TICA】「Cat count」の”水増し”問題を考える⑤

ひとつの議論テーマとして、「Cat count」の”stuffing” problemsを取り上げること、そして、その取っ掛かりとして「Pending」の猫の扱いを挙げたこと自体に異論はありません。

しかし、このディレクターが言うところの「it would solve all the "stuffing" problems」というところはちょっと首を傾げてしまいます。

本当に「Pending」の猫を「Cat count」から差し引けば、本当に全ての問題が解決するでしょうか…。

その前に、、「Pending」の猫を「Cat count」から差し引くことが現実的に可能かということを検討しなければなりません。

例えば、仮にそうするにしても、キツンも含めることには大いなる違和感があり、除外すべきではないでしょうか?

ただ、そうするとなると、キツンの「Cat count」の”stuffing” problemsを別途、考えなければならなくなります。

では、キャッツ(生後8か月以降)であれば、ショーの当日に「Pending」の猫は例外なく、「Cat count」から除外すべきでしょうか?

ここで検討を加えなければならないのは、「Pending」でエントリーされた猫全てが必ずしも「Cat count」の”水増し”のためではないということです。

仮に、「Pending」の猫を「Cat count」から差し引くとしても、要は明らかに「Cat count」の”水増し” のためにエントリーされた猫をいかに「Cat count」から除くかということであるということを忘れてはならないと思います。

2017年8月24日 (木)

【TICA】「Cat count」の”水増し”問題を考える④

日本において、この問題は2013年4月29日のアクトのショーの時にも話題に上り、それが今なお燻り続けていることは確かです。

前アジアディレクターにおいては、正確な調査を実施したわけでもなければ、正当な根拠も証拠も示すことなく、「到底フェアとはいえない方法で開催された」と中傷しています。

歴代のアジアディレクターにおいては、「日本のクラブ全体が不正を行っているかの印象を持たれるようになってしまった」などと印象操作を施し、悪評を流布しているのです。

しかし、そうしたメンバーやクラブにおいて、「pending」の猫をエントリーすることで「Cat count」を”水増し”することが「到底フェアとはいえない」と考え、自浄作用を発揮して自ら率先して解決を図っているかと言えば、どうもそうではないようです。

例えば、2013年4月29日のアクトのショーのPending比率はキツンで30.0%、キャッツで33.3%でした。

もし、本当にこのPending比率が異常に高く、これが「到底フェアとはいえない方法で開催された」との根拠になるのだとしたら…

そして、そのことで「日本のクラブ全体が不正を行っているかの印象を持たれるようになってしまった」というのであれば、それ以降の日本のTICAのショーでのPending比率はこれらを下回っているはずです。

しかし、その翌年の2014年6月14~15日に上田市で開かれたショーのPending比率は、アクトショーを下回るどころか逆に、キツンで45.5%、キャッツで78.6%と跳ね上がりました。

キャッツは103頭のエントリーの内、なんと81頭がPendingだったのです。

2015年4月25~26日に静岡市で開かれたショーのPending比率も、キツンで58.8%、キャッツで49.3%と、2013年4月29日のアクトショーを大幅に上回っています。

そして、そうした実態があったにもかかわらず、誰一人として「到底フェアとはいえない方法で開催された」とか、「日本のクラブ全体が不正を行っているかの印象を持たれるようになってしまった」などと声を上げることはありませんでした。

要は、日本においては、仮に「pending」の猫をエントリーすることで「Cat count」を”水増し”する実態があったとしても、アクトに対する差別とアクト潰しに利用されるだけであったということが分かります。

2017年8月23日 (水)

【TICA】「Cat count」の”水増し”問題を考える③

皮肉にも…と言うべきか、興味深いことに…と言うべきか--。

実は、この提案をしたディレクターこそ、前アジアディレクターがオーナーのクラブが7月30日に開いたショーのために来日したジャッジさんでした。

日本のショーにおいて、「pending」によるエントリーの状況がどうなっているか、実際に確認したかもしれません。

このショーのpending比率はチャンピオンシップで18%だったわけですが、キツンはどうだったかというと、エントリー数が21頭だったのに対し、pendingのキツンは10頭でしたから、pending率は48%でした(いずれもカタログベース)。

もちろん、キツンという事情はあるでしょうが、欧米の状況が手に取るように分かるわけではないものの、おそらく総じて欧米に比べて高いのではないでしょうか。

実際に、IWやRWのポイントの算定の際に、「pending」の猫の数を差し引くようにする議論が進むかどうか分かりませんが、重要なのは米国のディレクターが、「日本」「ロシア」「中国」の国名を挙げて、「Cat count」の”水増し”問題を議論するように提案したことです。

TICA本部には過去のショーのマスターカタログが全てあるわけですから、それをひっくり返せば、どの国のどのクラブにおいてPending比率が高いかは一目瞭然でしょうから、それらも調べながら議論を進める可能性もあるでしょう。

2017年8月22日 (火)

【TICA】「Cat count」の”水増し”問題を考える②

このディレクターが解決策のひとつとして提案しているのは、「Cat count」に入れる猫の要件の見直しです。

IWやRWのランキングポイントを計算する際に、TICAナンバーを持たない「pending」でエントリーされた猫の数は差し引くというものです。

こうすれば、いわゆる「Cat count」の”水増し”問題は解決できるのではないかとしています。

では、日本では実際のところ、どうなっているかというと、前アジアディレクターがオーナーのクラブにおいて、その傾向が見られるので、一例として検証してみましょう。

例えば、7月30日のショーではチャンピオンシップクラスで45頭のエントリーがありましたが、「pending」の猫は8頭いました(いずれもカタログベース)。

Pending比率は18%となります。

では、6月3~4日のショーはどうだったかというと、チャンピオンシップクラスで73頭のエントリーがありましたが、「pending」の猫は半分を超える40頭いました(同)。

Pending比率は55%に上ります。

この比率が欧米のショーに比べて高いのか低いのかは分かりません。

それは欧米のクラブ関係者、ジャッジしか分からないでしょうが、恐らく「日本」「中国」「ロシア」はPendingの猫のエントリーが多く、それが「"stuffing" problems」の主原因と感じているように思われます。

2017年8月21日 (月)

【TICA】「Cat count」の”水増し”問題を考える①

TICA Annual Board Meetingが間近に迫っていますが、そのあとの重要な討議テーマや議案についてもいくつか明らかになっているのでご紹介します。

まず始めに、「Cat count」の「”stuffing” problems」です。

これは具体的な議案としてではなく、討議テーマとして米国のディレクターが提案したものです。

ちなみに、「stuffing」とは「詰め物」を意味し、「ballot stuffing」と言えば、「票の水増し」という意味になります。

つまり、「Cat count」の”水増し”問題を何とかしなければならないとの提案です。

特に、このディレクターは”水増し”問題が起きている地域として、具体的に「日本」「ロシア」「中国」を挙げていますから、アジアリジョンとしても”他人事”ではありません。

この問題については次回以降、さらに詳しくも考えていきたいと思います。

「出陳拒否」裁判Part2、第3回期日

前セクレタリー(現アジアディレクター)が主宰するクラブにおける2回(2014年4月と11月)の「出陳拒否」に対する裁判の第3回期日が21日(月)16:00から、東京地裁615号法廷で開かれます。

被告側は当時クラブ代表であった前セクレタリーとエントリークラークの2人で、全面的に争う姿勢を示しています。

2014年4月のショーを巡っては、原告側がTICAにプロテストを申し立て、「No Action」となったわけですが、明日の期日では被告側がTICAに送った”反論書”を提出する見通しです。

この裁判も、前アジアディレクターがオーナーのクラブにおける「出陳拒否」同様、正当な理由と根拠があったのかどうか、TICAの裁定が正しかったのかどうかが争われることになります。

2017年8月19日 (土)

「出陳拒否」裁判、原告側が控訴へ(3)

「控訴なんかして裁判を長引かせるつもり?」と思うメンバーがいるかもしれませんが、そんなことはありません。

確かに、今回の「出陳拒否」裁判は判決まで3年かかりましたが、つい最近の報道によると、昨年1年間に判決のあった民事事件の一審の平均審理期間は8.6カ月だったそうです。

裁判迅速化法が施行された2003年より、0.4カ月延び、審理に時間がかかる傾向が続いているようですが、すべての裁判について原則として「一審は2年以内に終わらせる」との目標が定められています。

前アジアディレクターがオーナーのクラブにおける「出陳拒否」裁判は当初、2014年2月ショーを対象にしたものでしたが、途中で2014年4月ショーと6月ショーを加えた経緯があり、途中で和解の道を模索したこともあって長引きました。

昨日もお伝えしましたが、控訴審は裁判を一からやり直すわけではないので、比較的短期間で結論は出ます。

一審に差し戻す判決が出ない限り、年内には最終決着するのではないでしょうか。

2017年8月18日 (金)

「出陳拒否」裁判、原告側が控訴へ(2)

原告側によれば、今回の控訴は賠償金目当てというわけではありません。

つい最近も、米女性歌手のテイラー・スウィフトさんが賠償金1ドルで”勝訴”したとのニュースがありましたが、これに似ています。

このケースは、元ラジオDJの男性が「テイラーのせいで仕事を失った」(テイラーさんが記念撮影の際にお尻を触られたとラジオ局に報告し、ラジオ局がこの男性を解雇)と主張して訴えを起こしました。

これに対し、テイラーさんは”痴漢”被害に遭ったのだとして、1ドルの賠償金を求めて反訴したものです。

陪審員は男性側の訴えを棄却するとともに、テイラーサンの反訴の主張を認め、1ドルの賠償を男性側に命じたというわけです。

なぜ、賠償金が1ドルであったかというと、賠償金目的ではく、 ”痴漢”被害に遭った事実と相手側に非を認めさせる事が目的だからです。

日本でも、こうしたケースはあり、1円の損害賠償を求める”1円訴訟”と言われています。

「出陳拒否」裁判の究極の目的もその点にあったわけですが、判決理由はほぼ全て原告側の主張が通り、「出陳拒否」の”違法性”が指摘されたにもかかわらず、一審判決は「1ドル(約110円)」どころか、「1円」も認められなかったため、控訴することにしたとのことです。

2017年8月17日 (木)

「出陳拒否」裁判、原告側が控訴へ(1)

前アジアディレクターがオーナーのクラブにおける「出陳拒否」裁判(3回分)は、7月24日に一審判決が出たわけですが、原告側は控訴したとのことです。

手続き的なことをお伝えすると、正確には東京地裁に「控訴申立書」を提出したということで、原告側は今後、控訴提起日から50日以内に控訴の理由を記載した書面(いわゆる「控訴理由書」)を提出することになるそうです。

控訴申し立て手続きに問題がなければ、高等裁判所で控訴審が開かれますが、控訴審は原則として一審判決が下されたプロセスに誤りがないかをチェックするもので、一審のような裁判を一からやり直すというものではありません。

一審判決に誤りがあると分かった場合や、一審判決後に被害側と和解ができる見通しになるなど状況が変わった場合、あるいは判決内容を変える必要がある場合に、一審判決が取り消され、これを「破棄判決」といいます。

一審判決を「破棄」して取り消した場合、高裁は新しい判決をしなければなりませんが、法律上は、一審の裁判所に再び事件を戻して裁判をやり直させるのが原則で、これを「差し戻し」と言いますが、多くの場合、そのまま控訴審を担当した高裁が判決を言い渡します。

2017年8月16日 (水)

【お知らせ】TICA Annual Showのリングタイプ変更

9月2~3日に米国テキサ州のCorpus Christiで開催される「TICA Annal Show 2017」について、リングタイプの一部変更があるようです。

当初、計画されていた「コングレス」がキャンセルになったと、ショーコミッティーから発表がありました。

出陳料の返金にも応じる意向とのことです。

出陳を予定されている方は、エントリークラークに確認して頂ければと思います。

なお、TOESによると、現在のエントリー状況は以下のようになっています。

Current Cat Count:

LH KITTEN 28
SH KITTEN 31
AB KITTEN 59

LH CAT 22
SH CAT 36
AB CAT 58

LH ALTER 14
SH ALTER 23
AB ALTER 37

LH HHP KITTEN 1
SH HHP KITTEN 2
AB HHP KITTEN 3

LH HHP 2
SH HHP 13
AB HHP 15

EX ONLY 1

PLACEHOLDERS 72

TOTALS 245

2017年8月15日 (火)

【TICA】Annual Board Meeting 議案から⑥その他の主な議案

その他の主だった議案をご紹介します。

①ボードミーティングの議案(Agenda)はこれまでも概ね、ボード開催1カ月前後に公表されてきましたが、これをルールで明文化する案が提出されています。

Standing Ruleとして、以下のルールを追加するというものです。

109.2.1.6: A detailed Agenda for each regularly scheduled Board meeting shall be supplied to all Board members, and also published on the TICA web site, at least 30 days prior to the opening day of each Board Meeting.

②Annual Showのリング数はTwo-day split formatによる12リングと決められていますが、これを12~14リングにするという改正案が提出されています。

これは現在のリジョンが14(このうち1つはINリジョン)あり、さらにINリジョンから分離・独立する形で、早ければ来シーズンからもうひとつリジョンが出来ることを考慮に入れたものです。

Standing Rule 903.2.1.2 を改正して、以下のようにするとしています。

A minimum of Twelve (12) and a maximum of fourteen (14) rings set up in the center of the show hall with benching on two or four sides.

2017年8月14日 (月)

【TICA】Annual Board Meeting 議案から⑤Breed Winner (BW)

Breed Winner (BW) の創設提案が出ています。

現在、TICAのルールでは、「International Awards」のひとつとして「Best of Breed」があり、「RW」や「IW」とは区別されています。

今回の提案は、「Best of Breed」を、Breed Winner (BW)として独立した扱いにすることを目的としたものと言えそうです。

Awardの重みとしては、「RW」とほぼ同等の位置づけとし、例えば、LAを申請する場合、「RW」に準じたAwardとして、「BW」も認めるとしています。(※ただし、Award Pointが1000点以上という条件あり)

ただ、この仕組みを導入するには、TICAのコンピューターシステムに追加プログラムを施す必要があり、ルールコミッティーメンバーの間からは実現性を疑問視する意見も出ています。

アニュアルバンケットでの表彰や、「TICA YEARBOOK」への掲載も含めており、TICA本部の業務負担の増大を懸念する声もあり、実現は難しそうです。

2017年8月13日 (日)

【TICA】Annual Board Meeting 議案から④KittenのScoring

キツン(HHPキツン含む)について、Award Pointのスコアリングの変更案も提出されています。

TICAでは、キツンもショー年度に従ってAward Pointを計算しているわけですが、これをCFA同様、ショー年度をまたがって計算するというものです。

例えば、12月1日生まれた猫は4月1日からしかキツンとしてショーに出せないわけですが、現状のルールだと、4月末でショー年度が終わってしまいますから、その年度に関して言えば、1カ月しかないわけです。

翌年度にキツンとして走る手もありますが、その場合は5月1日~7月末までの3カ月しかないということになります。

変更案の提案者は、年度末あるいは年度初めのショーでキツンの出陳頭数が少ない理由のひとつとして、こうしたキツンのスコアリングの仕組みがあると考えているようです。

キツンの競争はかなり厳しいので、確かにこうすれば、キツンの出陳期間が2シーズンにまたがる年度末や年度初めでも、エントリーしようかな…と思うかもしれません。

ただ、この改正案に対するルールコミッティーメンバーの見解は否定的なものが多いようです。

ABリングにおけるアルタークラスのファイナル改革の場合もそうでしたが、TICAのスコアリングシステムを変更する必要性があり、コスト面を含めての問題を指摘する意見も出ています。

2017年8月12日 (土)

【TICA】Annual Board Meeting 議案から③Therapy Cat Titles

最近、新しいTitleとして、「Therapy Cat Titles」が設けられたのはご存知かと思います。
https://www.tica.org/awards/therapy-cat-title-program

認知症患者や障害児、精神疾患を抱える人たちの施設に行って、癒しにつながる活動をした猫に与えられるTitleです。

現状、「TC(Therapy Cat)」(50施設訪問)、「TCX(Therapy Cat Excellence)」(100施設訪問)、「TCD(Therapy Cat of Distinction)」の3つのTitleが設けられていますが、ハードルが高いということで、さらにもう1つ設定することが提案されています。

それが、「TNC(Therapy Novice Cat)」で、10施設の訪問で得られるようにするというものです。

Standing Rulesの改正案は以下のようになっています。

907.4.2 Requirements for titles.

907.4.2.1 The title of Therapy Novice Cat (TNC) is awarded after the team has completed 10 visits.
907.4.2.2 The title of Therapy Cat (TC) is awarded after the team has completed 50 visits.
907.4.2.3 The title of Therapy Cat of Excellence (TCX) is awarded after the team has completed 100 visits.
907.4.2.4 The title of Therapy Cat of Distinction (TCD) is awarded after the team has completed 200 visits.

2017年8月11日 (金)

【TICA】Annual Board Meeting 議案から②Pet Expo(ペット博)について

同じリジョン内でも、リジョンを跨がっても、500 マイル(=805 km)以上離れた場所でないと、原則として同じ週末にショーを開けないことは、このブログでも何回か紹介しました。

Show Rule を再掲すると、以下のようになっています。

22.1.2.1 The Regional Director may deny a club a specific show date if there is a previously scheduled TICA show within 500 miles (805 kilometers) or in the same region on the requested weekend.

22.1.2.2 If there are multiple show requests for the same show weekend, shows may be held within 500 miles (805 kilometers) of each other only with both A and B below:
        A. Written permission from the show managers, and
        B. Written permission of the regional director or regional directors if the show
requests are from multiple regions. The first club that requests a show date is authorized to have the show.


これに対して、米国のディレクターらから、「Pet Expo」(日本でいうところの「ペット博」)を上記ルールの適用外にするとの改正案が提出されています。

22.1.2.2に続いて、以下の新ルールを追加するというものです。

22.1.2.3 The provisions and restrictions of 22.1.2.1 and 22.1.2.2 shall not apply when one or both of the scheduled shows for the same date is part of a Pet Expo in which the Pet Expo determines the date of the expo, the shows are in different regions, and when the show is limited to a maximum of 125 entries.

日本でも、「ペット博」内でTICAのショーを開くケースがありますが、この改正案が通れば、「Pet Expo」内でのTICAのショーは”別枠”となり、別のクラブが同じ週末に別の場所でショーを開けるようになりそうです。

2017年8月10日 (木)

【TICA】2016/17 Final Official Standings from the TICA E.O.

米国TICA本部の「Official Standing」のページが更新され、「2016/17 Final Official Standings」が発表されました。
https://www.tica.org/ja/standings/official-standings

今回、リジョン別の「Top 25 by Points」 と「Breeds by Points」も掲載されており、ほかのリジョンのランキングの状況も分かるようになっています。

ただ、現時点で公表されているのは、全14リジョン中の9リジョンで、さらに1リジョンで公表準備中とのことです。

残念なことに、公表されている9リジョンの中にAsia Regionは含まれていません。

※「【TICA】Annual Board Meeting 議案から」は休みました。

2017年8月 9日 (水)

【TICA】Annual Board Meeting 議案から①アルターFinal改革

今月30日~9月1日に開催されるTICA Annual Board Meetingの主な議案についてご紹介します。

実は先週後半に一度アップされたものの、週末になって突如取り下げられ、最近になって新しい議案がアップされました。

まず、アルターのファイナル改革ですが、ルール上の表現を分かりやすく、かつ簡潔に整理する形で、再び改正案が提出されました。(※内容自体は変わりません)

【アルタークラスのABリング】(※HHP、HHPキツンも同様です)
Less than 10 →  Equal to the number of cats competing
10 or more    → TOP10 Final

【その他のクラス】
Less than 5  → Equal to the number of cats competing
5~20       →  5
21           →  6
22            →  7
23                 →  8
24                 →  9
25 or more    →  10

この改正案の内容自体は、すでにボード決議(可決)を経て、メンバー投票でも賛成多数で通っているわけですが、ルールコミッティーの中には依然として、アルタークラスのABリングだけ特別扱いすることに反対する意見も見られます。

2017年8月 8日 (火)

正しいことをしたという満足感…

海外ドラマを観ていたら、こんなシーンが出てきました。

男女の2人が交渉しています。

男性が言いました。

「で、そうすることで、僕は何がもらえるのかな?」

すると、女性は相手の目を見据えてこう答えました。

「正しいことをしたという満足感よ」--。

国家でも企業でも小さな趣味の組織でも、ひとりひとりが、正しいことをしたという「満足感」に価値を置いて行動すれば、何の問題も起こらないでしょう。

組織が正常、かつ健全に発展するためには、ひとりでも多くのメンバーがこうした「満足感」を共有し、行動することが求められているのです。

とは言え、正しいことをしたことで「満足感」を得られるかどうかは、個人の心の奥深いところにある根源的な価値観であり、そうそう変えることができないのも事実なのかもしれません。

また、表向き正しいことを言いさえすれば、行動しなくても済まされるという考えの人がいると、話がややこしくなるのもまた事実でしょう。

2017年8月 7日 (月)

「出陳拒否」裁判、「判決」のポイント解説⑬

私はこの裁判の原告ではありませんが、「出陳拒否」に関して、裁判所の判断が十二分に示されたかと言うと、まだまだ不十分であったように感じています。

損害賠償が認められるかどうか、幾ら認められるかどうかは別にして、やはりTICAアジアで起きた「出陳拒否」の実態と本質が余すところなく、白日の下にさらされ、司法の判断が示されて欲しいと願っています。

繰り返しになりますが、今回の一連の「出陳拒否」は、意に沿わないメンバーを差別し、排除し、締め出すために行われたものであり、”悪質”な嫌がらせであり、”いじめ”であったということです。

このほかに4件の裁判が進んでいるものの、アクトに対する陰湿な”圧力”や”嫌がらせ”は水面下で、今なお執拗に続いていることも忘れてはなりません。

同じような”差別”や”排除”、陰湿な”圧力”や”嫌がらせ”が起こらない組織にするためにも、裁判所における十全な解明が求められると言わざるを得ません。

”泣き寝入り”するメンバーが出て来ないような組織、自浄作用が働く健全な組織に向け、やはり司法の”助け”は欠かせないと思っています。

裁判は早く終わるに越したことはありませんが、単に終わればいいというものではありません。

裁判の結果(判決でも和解でも)を、いかにTICAアジアの健全化に結び付けられるかが課題であり、テロ組織が地下に潜って活動を続けるように、TICAアジアにおいて執陰湿な”圧力”や”嫌がらせ”が水面下で執拗に繰り返されてはならないのは言うまでもありません。

2017年8月 6日 (日)

「出陳拒否」裁判、「判決」のポイント解説⑫

今回の東京地裁判決が確定するかどうか分かりませんが、仮に確定するなら、それは恐ろしいと言わねばなりません。

なぜなら、裁判を起こされるリスクはあるものの、TICAのルールを無視してどれだけ恣意的な「出陳拒否」を繰り返そうが、法的な意味で「損害賠償」を請求されることはないからです。

私やアクトのクラブ員に対して、今後、再び「出陳拒否」を繰り返してくるかどうか分かりませんが、裁判を起こさない(=起こせない)ような出陳者に対しては、平気で出陳拒否してきても不思議ではありません。

要は、「出陳拒否」のコストは、訴えられた際の「弁護士費用」だけということになるからです。(※弁護士を雇わなければ、弁護士費用もかけなくて済みます)

もちろん、この他に裁判を受けて立つための労力と時間もかかりますが、それでも強い猫、自分のクラブ員に”邪魔な”猫を簡単に排除できるとなれば、コスト的には見合うと考えるメンバーがいないとも限りません。

しかし、そんなことでいいのでしょうか…。

仮に実際には起きなかったとしても、意に沿わないことをやったり言ったりすれば、「出陳拒否」されるといった隠然とした”圧力”構造は続くことになります。

恣意的な「出陳拒否」を根絶するためにも、司法による何らかの”抑止力”が必要と思わざるを得ないと思えてなりません。

2017年8月 5日 (土)

「出陳拒否」裁判、「判決」のポイント解説⑪

前アジアディレクターであったクラブオーナーら被告側が、出陳拒否の”違法性”を二の次にして、”一銭も払わない”ことに全力を挙げていたことが窺える主張が「判決文」の中にあります。

仮に、被告らによる出陳拒否がTICAのショールールに違反するとしても、原告らの法律上保護された権利や利益までを侵害した事実はない」--。

3年にわたる裁判を通じて、被告側がどこまで出陳拒否がTICAのルール違反であったことを意識していたかどうか分かりません。

ただ、少なくとも裁判の途中で、被告側が「深謝する」とした「和解条項案」を示してきたことからも、何らかの”罪”の意識はあったと考えるのが自然でしょう。

ですから、被告側がひとつの裁判戦略として、出陳拒否がルール違反だったとしても損害賠償しなくて済むような主張をしてきたとも考えられるわけです。

これに似たような主張は、別のところでもあり、「判決文」の中で以下のように書かれています。

原告らは、被告らが原告らの『他の猫愛好家との語らいの楽しみや交流の機会を得る権利』を奪い、この権利も法的に保護されていると主張するかのようである。しかし、このような権利は法律上保護されているものではない」--。

こうした主張の背後に、法律で裁かれなければ(=裁けなければ)、TICAのルールを”悪用”したどんな”いじめ”や”嫌がらせ”をやってもいいという考えを感じ取ってしまうのは私だけでしょうか…。

2017年8月 4日 (金)

「出陳拒否」裁判、「判決」のポイント解説⑩

今回の一連の「出陳拒否」は、単に「出陳拒否」にとどまらないところに大きな問題があったわけですが、そこのところが十分に裁判所に伝わったかというとやや疑問が残りました。

最大のポイントは、被告側が「出陳拒否」の理由としてTICAのShow Rule 23.6.5を挙げた点にあります。

つまり、23.6.5を適用して「出陳拒否」したことで、原告らがあたかもTICAやクラブなどに対して”有害”であるというレッテルを貼られ、悪評を流布されたことにつながったからです。

23.6.5を適用して「出陳拒否」しなければ、そうしたレッテル貼りがされることはなく、風評被害も避けられたわけですから、単に「出陳拒否」しただけではなく、23.6.5を適用して「出陳拒否」した点が責められなければならないはずでした。

原告らに対する精神的損害という意味では明らかに、こうしたレッテル貼り、悪評の流布による影響の方が大きかったのではないでしょうか。

今回の一連の「出陳拒否」が”悪質”であったと言えるゆえんは、まさにそこにあったわけですが、”損害論”に関しては裁判所の判断がそこまで及ばなかったように見えます。

2017年8月 3日 (木)

「出陳拒否」裁判、「判決」のポイント解説⑨

もうひとつ、裁判所の「出陳拒否」に対する理解が欠けているように思える点がありました。

裁判所は「判決」で、「出陳拒否」による精神的損害について、以下のような判断を示しました。

本件においては、猫が殺されたような場合であれば格別、その品質につき審査を受ける機会を奪われたということのみでは、法的に保護された利益の侵害となる精神的損害の発生は認められない」--。

ここには、今回の「出陳拒否」が抱える問題の一部分についてしか、判断が示されていません。

なぜなら、キャットショーは猫が出陳を申し込み、猫が自分でショー会場に行き、猫が自分でリングに駆け上がって審査を受けるわけではないのです。

「出陳拒否」は、出陳される「猫」が拒否されるとともに、出陳する「出陳者」自身も拒否されるわけですが、裁判所の判断は出陳される「猫」に限ってしか判断を示さなかったように思えます。

単に、自分の猫の審査を受ける機会を奪われただけではなく、出陳者自らがショーに参加する機会をも奪われたわけですが、裁判所はその点については明確な判断を示しませんでした。

「出陳拒否」が、「猫」と「出陳者」の両方を対象にしていることは、TICAのショールール23.6.5に「出陳猫」と「出陳者」が併記されていることからも明らかです。

正当な理由なく恣意的な判断で「出陳拒否」されたところは十分に理解してもらったわけですが、損害賠償のところは一転して”理解不足”が露呈したような気がしてなりません。

2017年8月 2日 (水)

【お知らせ】TICA会長・副会長選挙について

TICA会長・副会長選挙の立候補に、会長候補3人、副会長候補4人が立候補しました。

立候補者名は以下の通りです。(※TICA本部サイトの記載順)

【President】

・Jamie Christian

・Vickie Fisher

・Fate Mays


【Vice President】

・Francine Hicks

・Anthony Hutcherson

・Steven Savant

・Bobbie Tullo

各立候補者の声明を良く読んで投票したいと思います。

※「『出陳拒否』裁判、『判決』のポイント解説」は休みました。

2017年8月 1日 (火)

「出陳拒否」裁判、「判決」のポイント解説⑧

「出陳拒否」には正当な理由はなく、”違法性”があるとの判断が示された一方で、損害賠償請求が認められなかったのはどうしてなのでしょうか。

「判決文」にはその理由らしき事情が窺える部分がありますので、やや長くなりますが、ご紹介します。

本件訴訟の目的は、被告らの出陳拒否に対して制裁を科すこと及び被告○○(前アジアディレクターであったクラブオーナー)の長期にわたるTICAアジアリジョンディレクターの地位保持によりTICAアジアリジョンにおいては正当な運営、審査がなされていないとして、これを是正することにあると思われるが、わが国の損害賠償制度の目的は、損害を公平に分担させ、あるべき財産状態を回復させることにあり、加害者に対する制裁や組織の健全化を目的とするものではないから、そのような目的による損害賠償は認められない」ーー。

これはこれである意味、ひとつの見解かもしれませんが、原告側としては上記を唯一の目的として訴えたわけではありません。

裁判所は、原告側が目的のひとつとして主張した部分を、あたかもそれが主目的であり、全てであるかのように捉えたようです。

「出陳拒否」はあくまで、被告らによる原告らの排除、締め出しの手段としてされたものであり、TICAのルールを悪用した嫌がらせ、いじめであるという点が抜け落ちた判決であったように思えてなりません。

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