沖縄タイムスの「社説」から汲み取るべき”教訓”
沖縄タイムスの「社説」から、一部をそのまま引用してお伝えします。組織の大小を問わず、汲み取るべき”教訓”は同じだと思います。
「東京都議選から一夜明けた3日、安倍晋三首相は自民党惨敗に終わった選挙結果について『深く反省しなければならない』と記者団に語った。その後もさまざまな場で『反省』を繰り返した。
今回の歴史的敗北は『反省は口先だけ』と都民が不信感を抱いた結果ではないか。
自民党が過去最低の23議席と大敗したのは、国民の不安や疑問に向き合おうとしない政権の『おごり』に民意が強く反発した結果だ。
都議選の真の敗者は安倍首相その人というべきだろう。
自民党内からは『おごりが国民の怒りを招いた』との批判が出ている。
ただ、物申すのは一部の限られた議員だけ。いまだに多くは官邸の顔色をうかがい、沈黙したままである。
異論を許さない空気が『おごり』を助長してきたというのに、開かれた議論で民意をくみ取っていく動きにつながっていない。
『安倍1強』の下で国政はチェック・アンド・バランスの機能を失っている。
安倍氏の政権運営で目立つのは、数の力による強引な手法だ。
『手荒い方法で成立しても、失言や暴言が飛び出しても、時がたてば国民は忘れ、支持率は回復する』-そんな高慢な姿勢さえ見え隠れした。
個々の自民党議員に対してもイエスマンからの脱却を求めたい。
日本の政治は大きな曲がり角に差し掛かっている。行政府の暴走を食い止めるためチェック・アンド・バランスの機能を回復させることが何より重要だ」--。
※「再びとんでもない”虚偽報告”が発覚」は休みました。
※本日も2本をアップする予定にしています。”夕刊”の配信は18:00の予定です。