「どうしてここまで放置してきたのか…」という疑問(4)
「いずれこうなることは分かっていたのに、どうしてここまで放置してきたのか…」
組織としての構造的な要因も忘れてはならないでしょう。
言い換えれば、単に一部のクラブ、一部のメンバーの問題ではないということです。
たまたま、一部のクラブ、一部のメンバーにおいて、突出した形で”依怙贔屓”や”利益誘導””公私混同””私物化”が顕在化し、それが「出陳拒否」や「ハラスメント」へとつながりましたが、組織風土として構造的に抱えている問題があることを忘れてはなりません。
それぞれのクラブの代表が、TICAの公認クラブの代表であるという自覚を持っていれば、クラブの”私物化”が起きるはずはなく 、クラブ員の猫に優先していい成績を付けることなども皆無になり、クラブ会計の透明性も向上していたはずです。
TICA公認クラブの代表、ジャッジとして本当に公平性、公正性、平等性を重んじるなら、このクラブには協力するが、あのクラブには協力しないといった”差別”行為は出て来ないはずです。
”依怙贔屓”や”利益誘導””公私混同””私物化”がなければ、”逆らえない”組織風土が根付くはずはなく、クラブオーナーやクラブ代表の指示に唯々諾々と従わざるを得ないようなクラブ員も存在しなかったはずなのです。
では、なぜ”依怙贔屓”や”利益誘導””公私混同””私物化”がなくならないのか--。
それは、メンバーひとりひとりに、TICAメンバーとしての自覚が欠けていることもあるでしょう。(それに、実際のところ、TICAの会員でないけれどもクラブ員であるという人もいるわけです)
さらに、心の奥底で程度の差こそあれ、”依怙贔屓”や”利益誘導””公私混同””私物化”を容認する気持ちがあり、それによって自らも何らかの”恩恵”を受け続けてきたからです。
北朝鮮問題はどこか一国が「放置してきた」のではなく、全ての国と国際社会全体が解決を先延ばしにし、問題を温存してきたからこそ、今日のような事態を招いたのです。
TICAアジアもある意味で同じではないでしょうか。
誰かが「ここまで放置してきた」のではなく、全員が組織風土の構造的な問題に目をつぶり、今なお過去の反省に立つことなく温存し続けようとしているところに、最大の問題の”根”があるように思えてなりません。
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