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2017年6月21日 (水)

「裁判」の最近の状況について(9)

キャットショーの仕組みを全く知らない”素人”ならいざ知らず、TICAアジア黎明期から活動し、ジャッジであり、ディレクター(企業で言えば取締役に相当)まで経験した人物の法廷での「主張」には、それなりに相応しい”正確性”と”真実性”が求められるはずです。

昨日の続きですが、前アジアディレクターであったクラブオーナーら被告側は、アクトクラブ員の猫「望みなきに非ず」について、「シーズン半ばも過ぎた平成25年12月1日のキャットショーから出陳を開始したものである」と「主張」したわけです。

この「主張」を聞いて、みなさんは違和感を抱かなかったでしょうか?

私は極めて強い違和感だけで なく、ある種の”悪意”まで感じました。

それは「シーズン半ばを過ぎた……」というくだりです。

あたかもアクトクラブ員が”意図的”に、「シーズン半ばを過ぎた平成25年12月1日のキャットショーから出陳を開始した」と読み取れるからです。

そうでなければ、敢えて「シーズン半ばを過ぎた……」というくだりを「準備書面」の中に入れる必要性はありません。

しかし、昨日も指摘しましたが、「望みなきに非ず」の生年月日は2013年8月2日であり、生後4カ月となる12月2日になるまで、ショーに出したくても出せないのです。

成猫ならいざ知らず、子猫の出陳時期が生後4カ月~8カ月未満に限られることは、TICAのディレクター、TICAのジャッジであれば知っていて当然でしょう。

それにもかかわらず、なぜ「シーズン半ばも過ぎた…」などいった「主張」の仕方をしたのでしょうか?

「シーズン半ばも過ぎた…」という「主張」の背後には、「シーズン初めから出そうと思えば出せたのに、アクトクラブ員は出そうとせず、意図的に半ばも過ぎてから出した」的な”印象操作”をしたとしか思えないのです。

被告側が、裁判官ならキャットショーの仕組みに”疎い”だろうから、こう書けば容易にそうした”印象操作”が通じるだろうと思ったかどうかは分かりません。

いずれにしても、前アジアディレクターでTICAのジャッジでもあるこのクラブオーナーは、この件について「準備書面」を訂正することも、アクトクラブ員に”謝罪”することもなく、”濡れ衣を着せた”まま結審を迎えたのでした。

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