実録「出陳拒否」裁判、被告側証人尋問(24)
◆続・アクトに対する1年間の「活動自粛」提案について
原告側弁護士:「こういう活動停止の勧告をそういう弁明も聞かずアンケートを取るだけで
決定するというのは、こういう立派な活動をしているTICAのやり方として杜
撰な手続きではないですか」
前セクレタリー:「ないと思いますね」
原告側弁護士:「なぜ杜撰だと言えないんですか」
前セクレタリー:「事実があるからです」(注1)
原告側弁護士:「なぜ、代表者会議を開いて、アクトの言い分も話させた上で、そういう決
定をしなかったんですか」
前セクレタリー:「まあ、当事者に言えば、必ずそれは違うというふうに言うでしょうから
ね」(注2)
原告側弁護士:「じゃ、違うと言えないところで決めようと思ったということですか」
前セクレタリー:「うん。要するに、各クラブがどのように考えてるか、それのアンケートを
とっただけです、まずは」(注3)
注1)「なぜ杜撰だと言えないんですか」と、手続きが「杜撰」であるかないかの理由を聞かれているのに、「事実があるからです」という証言はわけが分かりません。それに前セクレタリーが言うところの「事実」とは何のことを言っているかも不明です。
注2)実は、アクトに対する「活動自粛」提案を巡っては、「クラブ代表者・ジャッジミーティング」を開く予定もありました。
当時の元アジアディレクターが各クラブ代表者・ジャッジに送った2013年7月10日のメールによると、前アジアディレクターがオーナーのクラブと、前セクレタリーが代表のクラブの連名で「会議の呼びかけ」なる文書が添付されていたのです。
そこには「先日(6/16)のミーティングでは、会議の有り様の限度があってペナルティのようなお話ができませんでしたが、現状を踏まえて再度クラブ間の話し合いを下記議題で提案致します」と書いてありました。
さらに、「当該クラブがこれに応じない場合は、クラブ間で確認事項として決議し、その結果をアジアディレクターを通じてTICA本部へ報告します」とも書いてありました。
しかし、再度のクラブ間の話し合い、あるいは会議は開催されませんでした。
注3)前セクレタリーは「アンケートをとっただけです」と証言しましたが、事実と異なります。
当時、元アジアディレクターが「アンケート」とともに配布した文書には、「ご意見等につきましては理事会に報告します」(2014年7月10日付け)、「ご意見等につきましてはTICA理事会に報告し、更に8月末に行われるボードミーティングに於いて発表させて頂きます」(2014年7月22日付け)と書いてあり、TICAのボードに対して同調圧力をかける”材料”として使うことが予め決まっていました。
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