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2017年4月11日 (火)

「巧言」と「讒言」に踊らされる限り…(1)

突如、脚光を浴びることになった「忖度」という言葉ですが、もともとは儒教の基本書とされる「四書五経」の「詩経」に出てくるそうです。

その中に「巧言」(注1)という「詩」があり、そこに出てくるとのこと…。

「忖度」が出てくる章に行く前に、次のような章があるのでご紹介します。

亂之初生、僭始既涵
亂之又生、君子信讒
君子如怒、亂庶遄沮
君子如祉、亂庶遄已

これを意訳すると以下のようになります。

亂(乱)の初めの原因は僭越を許すにある。
亂(乱)が深刻化するのは、君子が「讒言」(注2)を信ずるからだ。
君主が「讒言」を怒りつければ、多くの亂(乱)など早いうちに阻止されるものだ。
君主が真剣に止めれば、多くの亂(乱)などたちどころに已(や)むものだ。

解説を交えながら、詳しく説明すると次のようになります。

「世の中がだんだんと乱れ始めると、詐(いつわ)り(「僭」は詐りのこと)を言う者がだんだんに世間に用いられて来るのである。

また、乱がだんだん酷くなってくると、君子が『讒言』を信じて、忠臣を遠ざけるというようになるのである。今がちょうどそういう状態である。

これでは国の将来が心配なのであるが、君子がもしこれに気付いて、『讒言』する者に怒ってその地位を奪ってしまうなら、こういう世の中の乱れも速やかに止むであろうが、いつになったなら君子がそのことに気付いてくれるだろうか。

一般人民が幸せになることを望む誠情が君子に起こったならば、『讒言』をする者などは追い払われて、国の乱れは止むであろうが、そういう心持ちにいつなるだろうか。

どうか、一日も早く君子が覚醒してくれればよいと思って、その日の来るのを待っているのです」--。

猫の世界も、全く同じことが起こっており、同じことを望む人は増えていると思います。

注1)「巧言」=「巧みに飾った言葉。心にもない口先だけの言葉」(大辞林)

注2)「讒言(ざんげん)」=「他人を陥れようとして、事実を曲げ、偽って悪しざまに告げ口をすること」(大辞林)、「事実を曲げたり、ありもしない事柄を作り上げたりして、その人のことを目上の人に悪く言うこと」(大辞泉)

※本日も2本をアップする予定にしています。”夕刊”の配信は18:00の予定です。

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