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2017年4月12日 (水)

「巧言」と「讒言」に踊らされる限り…(2)

※アクトショーをご紹介した10日(月)ブログで写真を入れ忘れていましたが、写真もアップしました!

昨日の続きですが、「詩経」の中にある「巧言」という「詩」には、以下の章も出てきます。

君子屢盟、亂是用長
君子信盜、亂是用暴
盜言孔甘、亂是用餤
匪其止共、維王之邛

意訳を飛ばして、解説を加えた説明をすると、次のようになります。

「『君子屢盟ふ』というのは、信義を守らないことであり、一旦約束したならば、その約束はいかなる事があっても守るべきものである。幾度も幾度も盟(ちか)うというのは要するに信義を守らないからである。

今の君子は一旦約束したことを破っても平気である。まことに信義を守らない君子である。だから、乱がますます長じて、世の中はだんだん悪くなるばかりである。

君子は『盗を信ずる』ので(『盗』は小人のこと)、全く何も知らぬ小人を信じて重く用いている。そのために乱は『暴なり』(『暴』は激しくなること)である。

『盗言孔(はなは)だ甘し』で、そういう小人というものは、君子のご機嫌を取ることに巧みで、いつも君子の気に入るようなことばかり言っている。

それを君子が信じてしまうから、乱はますます進むばかりである。これではどうしようもない。

小人というものは、真面目に職を果たすということを全く考えず、ただ口先だけでお世辞を言って自分の職務を怠慢にしているのである。

こういう小人が道を塞いでいると、人民の怨みはみんな王に集まるので、王は病となる。これらの小人を斥けなければ、国の将来というものはまことに危ういのである」--。

小さな趣味の世界も同じでしょう。

「巧言」に惑わされ、「讒言」を真に受けるリーダーや代表がいる限り、”濡れ衣”を着せられて泣き寝入りを強いられたり、追い出されたりしようとする人が後を絶たないのです。

「讒言」は、人と人を仲違いさせ、国を乱す糸口となる言葉として、長年にわたり憎み、憂えられてきたことを思い起こさなければならないでしょう。

注1)讒言=「他人を陥れようとして、事実を曲げ、偽って悪しざまに告げ口をすること」(大辞林)、「事実を曲げたり、ありもしない事柄を作り上げたりして、その人のことを目上の人に悪く言うこと」(大辞泉)

※本日も2本をアップする予定にしています。”夕刊”の配信は18:00の予定です。

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