実録「出陳拒否」裁判、被告側証人尋問(18)
◆続・日本のクラブが「不正に加担している」という主張について
原告側弁護士:「それはどういう理由でけじめを付けることを求められるんですか」
前セクレタリー:「けじめをつけようというのは、それは社会的な問題ですね。TICAの理念
からして、先ほどのショールールじゃありませんけども、ショールールとそ
のものは別ですけれども、とにかくTICA会長がそれほどまでに危惧して
いる、そういう状況をやはり日本としてもきちっとした形をつくんなきゃい
けないということだけです」
原告側弁護士:「繰り返しますが、TICAは4月29日のショーを問題にしないと決めたんです
よね」
前セクレタリー:「そのとおりです」(注1)
原告側弁護士:「その当時の年度で、ヨーロッパでも世界のベストキャットを熾烈に争われ
ていたという事情があるのはご存知ですか」
前セクレタリー:「知りません」
原告側弁護士:「そこでもベンガルと同じように非常にデッドヒートを演じたことによって、メ
ンバーの中で軋轢が生じていたということをご存知ですか」
前セクレタリー:「知りません、私は…」
原告側弁護士:「結構です。それで、批判の矛先が日本のクラブに向けられたということで
すけれども(注2)、それはTICA会長の発言のことを称して言っておられる
んですか」
前セクレタリー:「ですから、私…」
原告側弁護士:「言っておられるんですか」
前セクレタリー:「いや、もうそれとメーリングリストがこうなってるよという情報です」(注3)
注1)「TICAは4月29日のショーを問題にしないと決め」、前セクレタリーも「そのとおりです」と証言しているのに、なぜ問題になるのか全く理解できません。ひとえに、なんとしてでも「問題にしたい」人たちがいて、なんとしてでも「問題にする」ことで、アクト潰しを目論んだと思わざるを得ません。
注2)前セクレタリーは「乙第16号証」として東京地裁に提出した「陳述書」で、「日本の他のクラブも不正に加担しているかの論調となり、批判の矛先が日本のクラブ全体に向けられる事態になってしまいました」と書いていました。
注3)前セクレタリーはTICA会長の「TICA TREND」のメッセージを、「日本の他のクラブも不正に荷担しているかの論調となり、批判の矛先が日本のクラブ全体に向けられる事態になってしま」った根拠として証言しましたが、そのようなことは一切、書いてありませんでした。
そんなことが書かれていないにもかかわらず、あたかもそう書いてあるかのように話すことはアクトを”悪者”に仕立て上げる「印象操作」と言わざるを得ません。
また、TICAのメーリングリストについても、「日本の他のクラブも不正に荷担しているかの論調」はなく、「批判の矛先が日本のクラブ全体に向けられる事態になってしま」ったことをうかがわせる具体的なことが書いてある事実はありませんでした。
もちろん、第一義的には前セクレタリーに対し、「日本の他のクラブも不正に荷担しているかの論調となり、批判の矛先が日本のクラブ全体に向けられる事態になってしま」ったといった情報を伝えた人物に最も重い”罪”があると言えますが、それを確認せず、真に受けた前セクレタリーも立場上、それなりの重い責任があると思っています。
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