実録「出陳拒否」裁判、被告側証人尋問(13)
◆アクトに対する「世界中のクラブ」からの「批判」なるものについて
原告側弁護士:「陳述書によると、○○さん(アクトクラブ員)の猫が年度1位になったことに
ついて、世界中のクラブから批判があったということですけれども(注1)、
具体的にはどこのクラブが批判したんですか」
前セクレタリー:「すいません。その前の質問、ちょっと付け足していいですか?」
原告側弁護士:「いや。いいです。結構です」
前セクレタリー:「その前の質問、ちょっと付け足さなきゃいけないんですが…」
裁 判 官:「質問に答えるだけになりますんで、もういいです。付け加えるのなし」
原告側弁護士:「繰り返します」
前セクレタリー:「もう一度、言って下さい」
原告側弁護士:「この陳述書によりますと、世界中のクラブから批判があったというふうに、
非難があったと書いてあるんですけれども」
前セクレタリー:「メンバーからですね」
原告側弁護士:「いや、メンバーじゃない。クラブから非難があったと書いてあるんですが、
具体的にはどこのクラブが非難したんですか」
前セクレタリー:「世界中のメンバーからという認識ですので、どのクラブかというのは自
分の中では分かりません」(注2)
注1)前セクレタリーは「乙第16号証」として東京地裁に提出した「陳述書」で、「屋和田さん、○○さん(アクトクラブ員)は、明らかに問題のあるキャットショーを運営し、TICA本部を初め世界中のクラブから批判を受けている」、「世界中のクラブからの非難は一向に止まず…」と書いていました。
注2)これは、虐めや嫌がらせの際に使われる「印象操作」と「同調圧力」の典型例です。「みんながあなたを嫌っている」「みんながアクトを非難している」など、あたかも「世界中」がそう思っている(そうしている)かのような印象を与え、それに同調しないと仲間はずれになるとの圧力をかける構図が見て取れます。
そもそも、個別の「メンバー」からの「非難」なのか、それとも「クラブ」として、どこかのクラブが「非難」声明を出したのかを、全く区別しないで話すのも「印象操作」と「同調圧力」の典型と言えるでしょう。
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