実録「出陳拒否」裁判、被告側本人尋問(3)
◆続・前アジアディレクターがオーナーのクラブにおける2014年2月1~2日ショーでの「出陳拒否」について
原告側代理人:「2月ショーの当日配布されたカタログには、出陳された猫のうち3頭については印刷がされてないんですけども」(注1)
前アジアディレクター:「3頭ですか」
原告側弁護士:「はい」
前アジアディレクター:「2頭だと思うんですけど」(注2)
原告側弁護士:「2頭か3頭か、あるいは」
前アジアディレクター:「2頭ですよ」(注3)
原告側弁護士:「では2頭が印刷されていなんですけど、これはどうしてですか」
前アジアディレクター:「そのキャットショーは、私そのころ動物専門学校の講師をしてまし
て、学校の生徒がキャットショーを見に来る、そういうショーだったんで
す。学校の生徒の代表が1匹猫を持って来る。それが1匹です。それから
もう1匹は、差し替えをすると。最初の猫は入ってました。差し替えの来た
のが後になったのが1匹です(注4)。多分、シンガプーラとノルウェイジャ
ンフォレスト(注5)だと思います」
原告側弁護士:「これらの猫に関しては、エントリーシートで提出があったのですか」
前アジアディレクター:「ありました、と思います」(注6)
原告側弁護士:「正しくその猫が記載されたエントリーシートの提出があったんですか」
前アジアディレクター:「エントリーシートは書いているはずです。私が見てはいません」
注1、注2、注3)ショー当日配布された「差し込み」に記載されていた猫は3頭いました。それは①「キツンのシンガプーラ」②「キャッツのメインクーン」③「HHP」でした。
前アジアディレクターが2014年1月31日に原告側弁護士事務所に送ったFAXによると、「カタログ印刷は28日午前1時までに原稿を入れることになっています」と書いてありました。このショーのエントリーの締切は1月25日(金)でしたから、この3頭はエントリー締切後、カタログ入稿締切後であったことが分かります。
被告側が米国TICA本部に2014年3月27日付で送った「報告書」には、この3人の出陳者の事情が書いてあり、HHPについては口頭でのエントリー受付であったこと、「キツンのシンガプーラ」についても口頭でのエントリー申し出だったこと、「キャッツのメインクーン」も口約束だったことが書いてありました。
注4)差し替えたわけですから、「最初の猫は入ってました」という証言は何の意味も持ちません。差し替えた猫のエントリーがエントリー締切後、カタログ入稿締切後だったことに変わりはないからです。
注5)ノルウェイジャンフォレストではなく「メインクーン」でした。
注6)少なくとも、前アジアディレクターの証言が正しく、TICA所定のエントリーシートでエントリー締切前、あるいはカタログ入稿締切前に送られていれば、差し込みではなく、カタログに掲載されていたはずでした。
« Online BGL セミナー(15) | トップページ | 実録「出陳拒否」裁判、被告側本人尋問(4) »
「出陳拒否裁判 証人尋問リポート」カテゴリの記事
- 実録「出陳拒否」裁判、被告側証人尋問(36)(2017.05.18)
- 実録「出陳拒否」裁判、被告側証人尋問(35)(2017.05.17)
- 実録「出陳拒否」裁判、被告側証人尋問(34)(2017.05.16)
- 実録「出陳拒否」裁判、被告側証人尋問(33)(2017.05.15)
- 実録「出陳拒否」裁判、被告側証人尋問(32)(2017.05.14)