実録「出陳拒否」裁判、被告側本人尋問(18)
◆続・メーリングリスト(Yahoo Group Mail 「TICA MEMBERS」)の”炎上”らしき状況について
原告側弁護士:「4月ショーの結果に対して、公式メーリングリストで批判や非難であふれ
かえったというふうに陳述書になっているんですけれども(注1)、先ほどは
メーリングリストについて全部転送して読んだというふうに」
前アジアディレクター:「読んだとは言ってませんで、英語ですから。同じような文章がいっ
ぱい並んでて、1時間半つけていても同じものがずっと。で、中身は同じ
かどうかわかんないんですよ。メーリングリストで全部同じような文章が
流れてましたから、それを炎上というんだなと初めて私が分かったという
ことです(注2)」
原告側弁護士:「それは実際に画面をご覧になったということですか」
前アジアディレクター:「見ました」(注3)
原告側弁護士:「幾つかは読まれたわけですね」
前アジアディレクター:「英語ですからね」
原告側弁護士:「英語ですから、読まれたんですか。読まれないんですか」
前アジアディレクター:「教えてもらいました。英語のできる人に」
原告側弁護士:「翻訳してもらったということですか」
前アジアディレクター:「はい」
注1)前アジアディレクターは、「乙第17号証」として東京地裁に提出した「陳述書」で、「世界中のTICA会員よりかつてないほどの反響があり、TICAの公式メーリングリストでもACC4月ショーに対する批判や非難で溢れかえりました」と書いていました。
しかし、原告側が調べたところ、「世界中のTICA会員」が反響を寄せた事実はなく、投稿していた人は、TICAの全世界の会員の1%にも満たない数に過ぎませんでした。
また、「批判や非難で溢れかえった」という事実もなく、ほぼ全ての投稿は、臆測や邪推に基づいた筋違いな疑問や指摘でした。
Yahoo Group Mail 「TICA MEMBERS」は月別投稿件数が一覧表として表示されていますが、本当に”炎上”したのであれば、2013年4月以降、月別投稿件数が跳ね上がるはずですが、そうした客観的事実もありませんでした。
注2)ネット上の「炎上」は、失言などに対して非難や中傷の投稿が殺到し、サーバーがダウンしたり、サイトが閉鎖に追い込まれることを指しますが、Yahoo Group Mail 「TICA MEMBERS」のサーバーがダウンした事実はありませんでしたし、「TICA MEMBERS」のメーリングリストが閉鎖に追い込まれたという事態もありませんでした。
ネット上の「炎上」とは何かを正確に知らない前アジアディレクターが、単に投稿件数を主観的に判断して、聞きかじりの「炎上」という言葉を当て嵌めたに過ぎないと考えられます。実際に「炎上」していないのに、あたかも「炎上」したと触れ回るのは悪意ある風説の流布であり、印象操作と言えます。
注3)前アジアディレクターは「私は(メーリングリストの)メンバーではなかったんですけれども…」と証言しており、メンバーでないにもかかわらず、「実際に画面」を「見ました」ということはあり得ません。
もし、証言が真実で、実際に画面を見たのであれば、誰かのアカウントを使って不正にアクセスしていた疑いが出てきます。
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