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2017年2月 2日 (木)

【速報】TICAボード決議からダイジェスト版(4)

昨日の続きになりますが、Show Rule 22.1.2.1の改正は問題があるような気がしてなりません。

私が指摘したいのは、今回の改正それ自体ではなく、Show Ruleの中での他のルールとの整合性の問題についてです。

昨日もお伝えしましたが、リジョナルディレクター(RD) が各クラブからのショー開催申請を拒否できるのは、 同じ週末の2つのショーの開催場所が500マイル(約805km)以内のケースに限られることになりました。

ボードとしては、RDのショー開催「拒否権限」 を明確化したと考えているようです。

しかし、一方で、Show Rule 22.2.2.2があるのを忘れるわけにはいきません。

「22.2.2.2 A club not located in an Isolated Area may sponsor an Alternative Format show only with the advance permission of the Regional Director」

アイソレイテッドエリアでないクラブ(日本のクラブは全て該当します)は、事前にRDの許可を得た場合のみ、オルタネイティブショーを開けるという内容です。

事前に許可を与えなければ、 クラブはオルタネイティブショーを開けないわけですから、 事実上の「拒否権限」を与えているとも言えます。

もちろん、クラブ側としてはオルタネイティブフォーマット以外でショーを開催する道は残されているわけですが、RDがオルタネイティブショーを事実上、拒否できるという意味において、やはりRDに「拒否権限」があると言えるのではないでしょうか。

私には、改正後のShow Rule 22.1.2.1とShow Rule 22.2.2.2の間で、 整合性の取れない事態を招いているように思えてならないのです。

想定される具体的なケースを考えてみましょう。

日本のあるクラブがオルタネイティブショーの開催をアジアディレ クターに申請したのに、アジアディレクターがShow Rule 22.2.2.に基づき、開催許可を与えなかったとしましょう。

クラブ側は、オルタネイティブショーの事実上の開催拒否に当たり、改正後のShow Rule 22.1.2.1に違反する(※ RDのショー開催拒否権は同じ週末に805km以内で2つのショーが開かれる場合に限られる)として、「プロテスト」するかもしれません。

もちろんRD側としては、オルタネイティブフォーマットでのショーを「許可」しなかっただけで、ショー自体を拒否したわけではないと抗弁するかもしれません。

しかし、主催クラブ側から見れば、オルタネイティブショーの開催を拒否されたことに変わりはないわけです。

もし、RD側のこうした抗弁を認めるのであれば、あらかじめShow Rule 22.1.2.1に、「オルタネイティブショーは除く」というような一文を入れておかなければ、ルール全体の整合性が取れないように思います。

※本日も2本をアップする予定にしています。2本目は18:00の予定です。

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