「出陳拒否」裁判、被告側本人尋問で何が明らかになったか(20)
前アジアディレクターであったクラブオーナーは、東京地裁に提出した「陳述書」で、TICAのメーリングリスト「TICA Members」に投稿されたと主張する「ACC4月ショーに対する批判や非難」について、次のようなことも書いていました。
「批判の理由としては、まず、ACC4月ショーでは、TICAのショールール22.4.1において(中略)規定されているにもかかわらず、平成25年4月半ばになってからショー開催が告知されました」--。
しかし、Show Rule 22.4.1は、ショーの開催告知に関する規定ではなく、仮に前アジアディレクターの主張通り、「平成25年4月半ばになってからショー開催が告知され」たとしても、何の問題もなければ、まして「批判」されることなどは何ひとつありませんでした。
前アジアディレクターに対する被告側本人尋問では、原告側弁護士がこの点を質しました。
原告側弁護士:「22.4.1で定めている『ショーライセンスを30日前までに申請すること』と、ショーの告知をする時期は関係があるのですか?」
前アジアディレクター:「余り問題ありませんでした」
そもそも、前アジアディレクターが書いた、「平成25年4月半ばになってからショー開催が告知されました」というのは虚偽の陳述です。
2013年4月29日のアクトのショーの予定は、3月29日にはアジアリジョン公式サイトのショースケジュールに載り、4月1日にはTICA公式サイトにも掲載されていたのです。
そこで、原告側弁護士はさらに追及しました。
原告側弁護士:「そうした(3月29日あるいは4月1日の時点でアクトのショースケジュールが掲載されていた)事実を知っていましたか?」
前アジアディレクター:「知りませんでした」
ルールを読めばすぐ分かること、ショースケジュールを見れば容易に分かることなのに、自ら事実確認をすることをせず、自分勝手な臆測の上に臆測を重ねて印象操作するやり方は、決して許されるものではないと思います。
そして、それがTICAのジャッジであり、TICAアジアのトップであったところに、大きな問題があると思わざるを得ません。
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