「出陳拒否」裁判、被告側本人尋問で何が明らかになったか(18)
もし、TICAのジャッジにあって、Negativeな発言をすることや、誹謗中傷、根拠なき噂を流すことがジャッジの倫理として許されざるものであるなら、前アジアディレクターであったクラブオーナーによる「陳述書」の”発言”は、どう判断されるべきでしょうか。
「ACC4月ショーは、到底フェアとはいえない方法で開催された」
「ACC4月ショーにおいて、スプレンダーは予定通り非常に高い得点を得た」
「明らかにスプレンダーに高得点を得させることを目的としたショーである」
「日本のキャットクラブ全体が不正なキャットショーを実施しているかのよ うな偏見を持たれるようにまでなってしまいました」
「日本のクラブ全体が不正を行っているかの印象を持たれるようになってしまった」--。
これらは全て具体的な根拠を欠く、中傷まがいの”発言”であり、全て前アジアディレクターの”邪推”や”思い込み”によるものであったことは、東京地裁での本人尋問で改めて明らかになりました。
もちろん、こうした主張をし続けるのであれば、前アジアディレクターは、4月アクトショーでアクトクラブ員のベンガルを審査したジャッジの不正を立証しなければなりませんでしたが、本人尋問では、ジャッジによる不正がなかった旨をはっきりと証言したわけです。
2日(木)のブログでも書きましたが、米オクラホマ州でのショー(4月27~28日)のABリングで、2位と3位だったどちらか一方のリングで、米国のベンガルのファイナルの順位があとひとつだけ良ければ、3点差で米国のベンガル猫が世界1位だったのです。
そして、これも見落とされてしまった重要な点ですが、もし、米国ベンガルのオクラホマ州のショーでの順位があとひとつ上であったなら、4月29日のアクトショーにかかわらず、米国のベンガルが世界1位になれたのです。
なぜなら、アクトクラブ員のベンガルの4月29日アクトショーにおける得点の”伸びしろ”は全くなく、米国ベンガルのオクラホマ州での成績があと少し良ければ、アクトクラブ員のベンガルが逆転することなど不可能だったからです。
つまり、米国のベンガルは4月27~28日の米オクラホマ州のショーにおいて、その時点で世界1位の座を確定できたのに(翌日のアクトショーのアクトクラブ員のベンガルの成績にかかわらず…)、そのチャンスを生かし切れなかっただけのことだったのです。
アワードのランキングは常に相手があっての相対評価であることは自明のはずですが、前アジアディレクターらにあっては、自分に都合良く恣意的に情報を選んで伝えることで、悪質な印象操作をしていたということになります。
そして、それはTICAのジャッジ、メンバーに対するNegativeかつDetrimentalな言動であり、TICAのBy-LawsやJudging Programの倫理規定に抵触すると思わざるを得ないのです。
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