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2017年2月 2日 (木)

「出陳拒否」裁判、被告側本人尋問で何が明らかになったか(15)

アクトクラブ員のベンガルが、2013年4月アクトショーの成績によって世界1位になったという主張は余りに短絡的であり、事実と異なると言わざるを得ません。

それは前アジアディレクターであったクラブオーナーに対する被告側本人尋問でも明らかになりました。

原告側弁護士:「あなたは、2013年4月27~28日に米国オクラホマ州のショーに、逆転で2位になった米国のベンガル猫が参加していたことを知っていましたか?」

前アジアディレクター:「
知りませんでした

原告側弁護士:「その時の米国のベンガル猫の成績を知っていますか?」

前アジアディレクター:「
知りません

ショーレポートは公開されているわけですから、いつでも確認できるはずですが、どうして確認しないのでしょう?

前アジアディレクターなら”釈迦に説法”のはずですが、どうして米国のベンガルの成績がどうだったかを確かめず、アクトのショーの成績だけをもってして、アクトクラブ員のベンガルが世界1位になったと主張するのでしょうか?

というのも、4月27~28日の米オクラホマ州での米国のベンガルの成績は、実は今ひとつ良くなかったのです。

逆に言えば、この米オクラホマ州のショーで、米国のベンガルの成績があと少し良ければ、アクトクラブ員のベンガルが世界1位になることなかったのです。

アクトクラブ員のベンガルが世界1位になったのは、2013年4月アクトショーでの成績が良かった一方で、逆転で2位になってしまった米国のベンガル猫の成績が今ひとつ良くなかったからに他なりません。

しかも、最終的に8点差だったことに鑑みれば、ABリングで2位と3位だったどちらかひとつのリングで、米国のベンガル猫のファイナルの順位があとひとつ上であったなら(順位が1つ上がれば11点増えます)、逆に3点差で米国のベンガル猫が世界1位だったのです。

それなのに、前アジアディレクターはあたかもアクトのショーの成績だけで、日本のベンガル猫が世界1位になったかのように喧伝し続けてきたのです。

たとえ、前アジアディレクターの主張通り、アクトクラブ員のベンガルが「予定通り非常に高い得点を取った」としても、それを上回る優れた成績を米国のベンガル猫がオクラホマ州のショーで取っていればいいだけの話だったのです。

情報を恣意的に取捨選択して、本来伝えるべきことを伝えないことも、悪質な印象操作であり、これによって多くのTICAアジアメンバーが誤導されたのです。

私には、こうした恣意的な情報操作、印象操作こそ、TICAにとって極めてdetrimentalな行為であり、TICAのジャッジとしても許されざる言動であると思っています。

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