「出陳拒否」裁判、被告側本人尋問で何が明らかになったか(14)
前アジアディレクターであったクラブオーナーは、Show Rule 23.6.5を適用した「出陳拒否」の理由に関し、2013年4月29日のショーを挙げました。
被告側本人尋問での「証言」に入る前に、東京地裁に提出した「陳述書」で、前アジアディレクターだったクラブオーナーが、「出陳拒否」の理由についてどう主張していたかを辿りたいと思います。
「私たちが○○さん(アクトクラブ員)らの猫の出陳を拒否せざるを得なくなったきっかけは(中略)平成25年4月29日のキャットショーにありました」(陳述書)
「ACC4月ショーにおいて、スプレンダーは予定通り非常に高い得点を得た結果、前述のサンダンスキッドを追い抜いて当該年度の世界1位のベンガルとなりました」(同上)
この「陳述書」を受け、原告側弁護士は被告側本人尋問で、「『予定通り』とはどういうことですか?」「結果が予定されてい たということですか?」などと質しました。
しかし、前アジアディレクターは「後になってみればそうでした」「最終的に予定通りでした」と話すなど的を射ない証言に終始しました。
結局のところ、前アジアディレクターは、何を以てして「予定通り」と言えるのかについては一切、具体的な証言はしませんでした。(個人的には「証言できなかった」のだと思っています)
そこで原告側弁護士は、「(2013年アクト4月ショーでの)審査が不公正で八百長だったと主張するものですか?」と質しました。
そうすると、前アジアディレクターは「そうではありません」と、明確に否定する証言をしました。
米国のベンガルオーナーらが申し立てた「プロテスト」が退けられたのと併せ、2013年アクト4月ショ ーに何の問題もなかったことは、この証言からも改めて明らかになりました。
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