「出陳拒否」裁判、新たな問題が発覚!(12)
被告側が1月27日に提出した「証拠」は、A4用紙100枚以上に及ぶものでした。
被告側は、「TICAのメーリングリストが炎上した」ことを裏付ける「証拠」を提出することになっていましたから、量的に多くなるのは当然と言えば当然かもしれません。
しかし、それらの「証拠」全てが純粋にTICAのメーリングリスト(Yahoo Group Mailの「TICA members」)の「投稿」であれば…です。
実際は、TICAのメーリングリストの「投稿」と言っても、原本は英語ですから、ほぼ同じ量の日本語訳が付いているのです。
ですから、実質的に「投稿」の量は約半分のA4用紙で50枚程度と言えます。
それでも、結構な量と思われるかもしれませんが、そこにはちょっとした”細工”もしてあったのです。
それは、「引用投稿」までわざわざ重複してプリントアウトし、その重複した英文にまで日本語訳を付けていたからです。
新規の投稿だけでなく、その前にやり取りされていた「引用投稿」の分まで加えているわけですから、量が増えるのも当然と言えるでしょう。
そうまでして、”炎上”していたと見せたかったのかどうかは分かりませんが、裁判所への「証拠」の提出の仕方として、いささか不適切であったと言われても仕方ないような気がしてなりません。
こうした意味でも、被告側が東京地裁に提出した「証拠」は疑問の残るものだったと言えるのです。