「出陳拒否」裁判、被告側本人尋問で何が明らかになったか(13)
前アジアディレクターであったクラブオーナーに対する被告側本人尋問では、2013年4月29日のアクトショーと、私のジャッジ資格の2階級降格に関する証言も出ました。
前アジアディレクターは以下のように証言しました。
「ショー自体はNo Actionになりましたが、クラブに対してのペナルティとして、(TICAのボードは)屋和田さんのジャッジ資格を2階級降格としました」--。
しかし、これも首を傾げてしまう証言と言わざるを得ません。
なぜなら、クラブに対しての「ペナルティ」であれば、クラブに対する「罰金」であったり、「ショー禁止」でなければなりません。
仮に、クラブに対しての「ペナルティ」としてクラブ代表を罰するとしても、それはクラブ代表の”地位”や”身分”に対してであるはずです。
ジャッジの資格はTICAメンバーとしての個人に与えられた資格であり、クラブ代表とは全く関係ありません。
審査において何らかの不手際があったり、不正を働いたりしたということなら、ジャッジ資格に対する「ペナルティ」があって当然ですが、少なくとも4月29日のアクトのショーで、私が不手際や不正をしたという事実は全くなく、そうした疑惑すら出ていないのです。
従って、前アジアディレクターの証言が事実であり、クラブに対しての「ペナルティ」と称してTICAのボードが私のジャッジ資格の降格を決めたのであれば、大きな問題があると言わざるを得ません。
少なくともTICAのボードにおいては、クラブに対しての「ペナルティ」であるなら、どうしてTICAメンバーとしての個人に与えられたジャッジ資格に対して科されるのか、説明責任を果たす必要があるでしょう
そもそも、TICA本部は降格理由について一切、公表していないのです。
TICAのボードは、私がどのルールに違反すると認定したのでしょうか?
それは私のいつのどの言動についてのことなのでしょうか?
どのルールに基づいて2階級の降格としたのでしょうか?
今なお、分からないことばかりなのです。「ここに書いてありますよ」と知っているメンバーがいれば、教えて頂きたいぐらいです。
私は渉外弁護士を通じ、具体的な降格理由をTICA本部に照会していますが、いまだにTICA本部から具体的な回答を得られていません。
前アジアディレク ターも前アジアセクレタリーも、4月29日のアクトショーと私のジャッジ資格の降格について、あたかも直接の因果関係があるかのような主張をし続けていますが、それは根拠なき主張と言わざるを得ません。
それは「陳述書」も、「証人・本人尋問」の「証言」も同じであり、根拠も証拠も示すことなく、主張し続けているのです。
こうした根拠なき風評の流布は、TICAメンバーに対する陰湿な「虐め」であり、「嫌がらせ」に他なりません。
ボードメンバーであった前アジアディレクターが、東京地裁の本人尋問でさえ降格の根拠や証拠を示せない事実、そして米国TICA本部がいまだに降格の根拠も理由も明らかにしない事実に鑑みて、正当な理由と根拠なく処分を下したと結論付けざるを得ません。