「出陳拒否」裁判、証人尋問で何が明らかになったか(21)
昨年12月12日の証人尋問で、原告側弁護士は前アジアリジョンセクレタリーに対し、共同申立人の89人は「自署したのですか?」と聞きましたが、前セクレタリーは89人の自署がない旨を認める証言しました。
原告側弁護士が、「プロテスト」を申し立てるに当たり、89人から「委任状か何かをもらっていますか?」と質しましたが、やはり何ももらっていない旨を証言しました。
89人を申立人とした理由について、前セクレタリーは根拠らしき事情として口にしたのは、「アンケートの結果をもとにした」という趣旨の証言だけでした。
前セクレタリーがどのようなアンケートを実施し、どのような回答が得られたか分かりませんが、それらはこのあと起こされるであろう、前セクレタリーが代表を務めるクラブの「出陳拒否」裁判の中で明らかになってくるでしょう。
そして、単にアンケートに応じただけで、「プロテスト」の申立人になる(される)ことが正しいやり方なのかどうかも、はっきりすることになるのではないでしょうか。
いずれにしても、まともな感覚からすれば「アンケートはアンケート」「賛同者は賛同者」「申立人は申立人」と明確に区別されるべきだと思うのですが、前セクレタリーにおいては何もかも一緒くたになっているようです。
私なら、共同申立人になるかどうか、賛同者として意見書を付ける形にするかどうかなど、個別にしっかり考えを聞いた上で、細かく区別して提出したことでしょう。
そして、申立人になるにしても、意見書を提出する形にしても、必ず直筆のサインを書いてもらうでしょう。
「趣味の世界」だからと言って、メンバーの権利侵害につながるような「プロテスト」を”趣味”的ないい加減さで軽はずみに作り、右から左に不用意に提出していいはずがありません。
(次回に続く)
« 【TICAルール改正】Show Rule 23.6.5の削除について(3) | トップページ | 【TICAルール改正】Show Rule 23.6.5の削除について(4) »
「出陳拒否裁判 証人尋問リポート」カテゴリの記事
- 実録「出陳拒否」裁判、被告側証人尋問(36)(2017.05.18)
- 実録「出陳拒否」裁判、被告側証人尋問(35)(2017.05.17)
- 実録「出陳拒否」裁判、被告側証人尋問(34)(2017.05.16)
- 実録「出陳拒否」裁判、被告側証人尋問(33)(2017.05.15)
- 実録「出陳拒否」裁判、被告側証人尋問(32)(2017.05.14)
« 【TICAルール改正】Show Rule 23.6.5の削除について(3) | トップページ | 【TICAルール改正】Show Rule 23.6.5の削除について(4) »