「出陳拒否」裁判、証人尋問で何が明らかになったか(19)
前アジアリジョンセクレタリーに対する証人尋問で、原告側弁護士は「89人の方は、みなさん『プロテスト』の申立書を読んでいるのですか?」と聞きました。
そうすると、前セクレタリーは「知っているはずです」と証言しました。
原告側弁護士は「読んでいるのですか?」と質したわけですが、前セクレタリーはそれには直接答えず、「知っているはずです」とはぐらかす証言で逃げました。
しかし、原告側弁護士がさらに追及すると、前セクレタリーは「全員が(『プロテスト』の)内容を全て読んでいるとは限らない」「(『プロテスト』の内容を)細かく知らなくても了解することはできる」といった趣旨の証言をしました。
ちなみに、当然のことながら、前セクレタリーら90人が申し立てた「プロテスト」は全て英語で書かれています。
90人全員が英語を読みこなせるとはどう考えてもあり得ないことです。
前セクレタリーの証言を逆に読み取るなら、「プロテスト」の内容を全て読んでいない人も読んだものとして申立人にされ、細かく内容を知らされていなくとも了解したものとして申立人にされた実態が見て取れるのではないでしょうか。
(次回に続く)
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