「出陳拒否」裁判、証人尋問で何が明らかになったか(18)
前アジアリジョンセクレタリーらが申し立てた「プロテスト」については、いくつもの問題がありました。
最大の問題は、この「プロテスト」自体に瑕疵(かし)があり、有効性が疑われる点です。
と言うのも、「プロテスト」文書に前セクレタリーの自署は記されているものの、残る89人については自署もなければ、委任状も添付されておらず、住所と名前が印字された名簿が付いているだけだったからです。
少なくとも「プロテスト」の申し立て人として名前を連ねるからには、自署か委任状が必要となるはずですが、そうなってはいません。
もちろん、TICAがあくまで「趣味の団体」であり、「プロテスト」も”趣味”程度の不満表明に過ぎないというなら、こうした杜撰な申し立て方でいいかもしれません。
しかし、アクトの「公認取り消し」と、私とアクトクラブ員の「会員資格剥奪」を求める内容に鑑みれば、それなりの手続き的体裁を整える必要があると言えるのではないでしょうか。
TICA本部においても、単にクラブ員名簿を付けただけのような「プロテスト」を受理すべきではなかったとも言えます。
従って、この「プロテスト」には、申し立てた前セクレタリーらの問題と、そうした杜撰な「プロテスト」を右から左へ受け付けたTICA本部の問題の2つがあることが分かります。
そして、昨年12月12日の東京地裁での証人尋問では、原告側弁護士がそれらの点について、 いろいろと確認する質問をしたのです。
(次回に続く)
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