「出陳拒否」裁判、被告側本人尋問で何が明らかになったか(1)
昨年12月12日は、アジアディレクターであったクラブオーナーが出廷し、被告側本人尋問が行われました。(※残る被告側のクラブ代表と、2人のエントリークラークは「陳述書」も提出せず、本人尋問にも出廷しませんでした)
このクラブにおける「出陳拒否」は2014年2月、4月、6月、10月(アジアリジョンショー)であり、今回の裁判ではそのうち2月、4月、6月の「出陳拒否」について争われています。
さて、2月ショーの「出陳拒否」の経緯と理由ですが、このクラブのホームページにもアップされましたから、覚えていらっしゃるメンバーも多いかと思います。
要点だけ記すと以下のようになります。
①当初のエントリー申込書の送信先FAX番号が間違ってました。(※これはクラブ側のミスです)
②アクトクラブ員は申し込み締切日であった2014年1月25日(土)の夜にFAXを入れました。
③その後、アクトクラブ員が同クラブのホームページを確認しところ、FAX番号が間違っていた旨の告知が掲載してあり、アクトクラブ員は1月25日に送信した申込書に「25日(土)送信分再送」と大きく書いて、正しいFAX番号に送りました。
④ところが、この時のエントリークラークは「受け付けを保留する」と言い出し、最後には「申し込みが締切日を過ぎていたので受け付けない」と撥ね付けたわけです。
これについて裁判では、原告側アクトクラブ員が1月25日(土)にFAX送信したことを立証するため、電話会社から取り寄せた「通信記録」を証拠として提出しました。
そうすると、被告側クラブオーナ ーは本人尋問で、「○○さん(原告側のアクトクラブ員)のものもあったらしい……」と証言し、間違ったFAX番号の方へ送られていた可能性があったことを認めました。
締切日に送信した「通信記録」があり、再送した際にも申込書に「25日(土)送信分再送」と大きく書き、間違ったFAX番号を載せたのはクラブ側なのですから、「申し込みが締切日を過ぎていたので受け付けない」という理由など常識で考えても通るはずはありません。
にもかかわらず、なぜ被告側クラブオーナーとエントリークラークは、「申し込みが締切日を過ぎていたので受け付けない」と言って「出陳拒否」したのでしょうか?
被告側クラブオーナーに対する本人尋問ではこの後、驚くべき証言が飛び出しました。
(次回に続く)
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