私が思い描くTICAアジアの明日(4)
近江商人の”心得”に、「三方良し」という言葉があります。
三つの「良し」とは「売り手良し」「買い手良し 」「世間良し」を指し、「売り手」と「買い手」がともに満足し、また「社会貢献もできる」のが良い商売であるということを込めた言葉です。
私が思い描くTICAアジアの明日は、「出陳者良し」「ジャッジ良し」「TICA良し」の”三方良し”の「趣味の世界」です。
出陳者は誰に気兼ねすることなく、自由に自分の出たいショー、リングに猫を出し、ショー会場で自由に会話し楽しみ、自由に自分の出たいセミナーや勉強会に参加する…。
ジャッジもまた、陰に陽に妙な”圧力”を感じることなく、変にクラブやブリーダーの心の内を慮ることなく、「スタンダード」と自分の感性、スキルを頼りに、自由に審査し、「いい猫はいい」と評価する…。
こうした自由な活動とショーを積み重ねていくことが、TICAへの貢献につながるTICAアジアの明日であると信じています。
そのためには、クラブ員の猫に”ベスト待ち”の猫がいるからと言って、”順番待ち”のごとく、入れ替わり立ち替わりクラブ員の猫にベストを付けるようであってはならないでしょう。
クラブ員をクラブに引き留めておくために、失格対象の猫であってもファイナルに入れたり、ベストを付けたりするようなことがあってはならないでしょう。
自分や自分のクラブの都合を優先して、他のクラブのショーを潰したり、活動を妨げたりしてはならないでしょう。
誰が当選したとしても、TICAアジアにおける”三方良し”の実現に努力して欲しいと思います。