「出陳拒否」裁判、証人尋問で何が明らかになったか(7)
昨日の続きになりますが、アジアリジョンセクレタリーは東京地裁に提出した「陳述書」 で、「日本のクラブの存続にも影響が出る可能性のある状態にまで至ってしまい…」と陳述していました。
そのため、12月12日の証人尋問では、原告側弁護士がセクレタリーに対し、「日本のクラブの存続にも影響が出る」とは、具体的にどういうことなのかを質しました。
そうすると、セクレタリーからは、「存続にも影響が出る」とは「評判を落とすことである」といった主旨の証言が返ってきたのです。
つまり、セクレタリーは「日本のクラブの評判に」、何らかの「影響が出る可能性」があったに過ぎない漠然とした臆測を、「日本のクラブの存続にも影響が出る」と、不安を煽るような大袈裟な表現に言い換えて陳述したというわけです。
おそらく当時のジャッジや出陳者は、「日本のクラブの存続にも影響が出る」と言われれば、日本のキャットクラブがなくなってしまう事態になるのではないかと、大いなる不安や危機感を抱いたことでしょう。
しかし、実際はと言えば、「日本のクラブの存続にも影響が出る」どころか、アクトの存続ですら何の問題もなかったのは、みなさんご存知の通りです。
「TICA本部」や「世界中のクラブ」が、アクトをはじめ日本のクラブを批判したり非難したりした事実は一切なく、「日本のクラブの存続にも影響が出る可能性」など皆無だったのです。
そのことは2年以上にわたる今回の裁判で、「TICA本部」や「世界中のクラブ」がアクトの4月ショーやアクト自体を非難したり批判したような文書やメールを、被告側が何ひとつ証拠として裁判所に提出していないことからも明らかでしょう。
唯一、アクトの存続に影響の出る事態があったとしたなら、それはアジアディレクターとセクレタリーによるアクト”潰し”を狙ったような悪意ある風評の流布に他なりませんでした。
私には、「日本のクラブの存続にも影響が出る」と不安を煽った印象操作を通じて、他のクラブに同調圧力をかけたとしか思えません。
アクトクラブ員らが「出陳拒否」裁判を起こしたこと自体を問題視するメンバーもいるようですが、裁判を起こされなければ真実も真相も明らかに出来ない人たちがリジョン運営をする以上、裁判を起こされても仕方ないのではないか…と改めて感じました。
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