「出陳拒否」裁判、証人尋問で何が明らかになったか(9)
アジアリジョンセクレタリーは東京地裁に提出した「陳述書」で、2013年4月29日のアクトのショーに関連し、次のように陳述していました。
「TICAのショールールにも違反しているとの抗議がありました」「具体的にはショールール22.4.1において(中略)抵触するとのことでした」--。
そこで、原告側弁護士は12月12日のセクレタリーに対する反対尋問で、「その抗議は誰からのもので、どこに抗議したものでしたか?」と質しました。
そうすると、セクレタリーは「米国のメンバー、ベンガルブリーダーがTICAに対してプロテストを申し立てた」旨の証言をしたのです。
しかし、これは”虚偽”証言です。
確かに、米国のベンガルオーナーやブリーダーらがアクトの4月ショーについて「プロテスト」を申し立てましたが、そこにはショールール22.4.1のことも、いわゆる「30日ルール」のことも書いてありませんでした。
そもそも、アクトがいつライセンスを申請し、いつTICA本部がライセンスを発行したかを、どうして米国のベンガルオーナーやブリーダーが分かると言うのでしょうか。
セクレタリーは米国のベンガルオーナーらが申し立てた「プロテスト」を、隅から隅まで読んだ上で証言したのでしょうか?
「プロテスト」原文を事実確認することなく、一方的にアクトが「ショールール22.4.1に抵触するとのことでした」と陳述したり、証言したりすることは、アクトに対する悪意ある”印象操作”と言わざるを得ません。
もし、この裁判が起こされず、証人尋問もなければ、アクトは米国ベンガルブルーダーらから「プロテスト」 を申し立てられ、その中で「ショールール22.4.1に抵触した」というまことしやかな”嘘”がTICAアジアで定着し続けてしまったことでしょう。
この真相ひとつ取っても、裁判を起こした意義は大いにあったと思わざるを得ません。
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