「出陳拒否」裁判、証人尋問で何が明らかになったか(6)
アジアリジョンセクレタリーが東京地裁に提出した「陳述書」には、次のような記述もありました。
「○○さん(アクトクラブ員)の猫が年度1位となったことが確定しましたが、世界中のクラブからの非難は一向に止まず、むしろ日本の他のクラブも不正に荷担しているかの論調となり、批判の矛先が日本のクラブ全体に向けられる事態になってしまいました」--。
「世界中のクラブからの非難」など事実としてなかったわけですが、12月12日の証人尋問で原告側弁護士から反対尋問を受けたセクレタリーは、「非難」なるものが「世界中のクラブから」など全くなかったことを認めました。
セクレタリーは「陳述書」の別のところで、「TICA本部を初め世界中のクラブから批判を受けている」とも陳述していましたが、「TICA本部」からも「世界中のクラブ」からも「批判」は出ていませんでした。
原告側弁護士は、セクレタリーが「日本の他のクラブも不正に荷担している」と陳述したところの「不正」とは何かを質したところ、セクレタリーは「不正」と言える具体的事実を示せず、単に「参加した猫の数が多かったこと」であるといった主旨の証言をしました。
従って、「批判の矛先が日本のクラブ全体に向けられる事態になってしま」ったことも、もちろんなかったのです。
しかし、当時を振り返ると、多くのジャッジ、出陳者が「世界中のクラブからの非難は一向に止まず」「日本の他のクラブも不正に荷担しているかの論調とな」って、「批判の矛先が日本のクラブ全体に向けられる事態になっ」たと思い込まされたのではないでしょうか。
ルール違反もなく、不正もなかったにもかかわらず、単に「ショーに参加した猫の数が多かった」ことをもって「不正」と称し、「日本の他のクラブも不正に荷担しているかのような論調となり…」と、確たる根拠もなく、”印象操作”さながらの臆測を流していたわけです。
裁判を起こし、証人尋問をしないと、真実や真相が明らかにならないTICAアジアとはどういう組織なのでしょうか--。
みなさんにも考えて頂ければと思います。
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