「ご挨拶」という名の”怪文書”(4)
「出陳拒否」裁判のことと思われるくだりを巡っては、以下のような記述もありました。
「一ジャッジがこの裁判の原告側の証人として法廷に出廷する事になっていました。現実はキャンセルされました」--。
ショーカタログの「ご挨拶」を読んだクラブ員や出陳者は、ディレクター名でこう書かれたら、本当のことなのだろう…と思い込まれてしまうことでしょう。
しかし、これも事実無根の真っ赤な”嘘”です。
原告側のアクトクラブ員に確認したところ、確かにあるジャッジの方が原告側から「陳述書」を東京地裁に提出しましたが、「証人として出廷する事になっていた」という事実は一切ありませんでした。
そもそも、証人尋問は原告側・被告側双方が自由勝手に呼べるものではありません。
代理人弁護士を通じて、証人尋問に関する「証拠申出書」なる文書を裁判所に提出し、その中で「尋問事項」なども記載し、裁判所に認められて、初めて証人尋問が実施されます。
原告側のアクトクラブ員に、原告側が提出した「証拠申出書」を実際に見せてもらいましたが、「証人尋問」のところには私の名前が載っているだけで、そのジャッジの名前は記載されていませんでした。
「法廷に出廷する事になって」いなかったわけですから、アジアディレクターが書いたように、「キャンセルされた」という事実もありません。
アジアディレクターはこんなことを書く前に、原告側に事実確認したのでしょうか?
あるいはこのジャッジに「原告側の証人として出廷することになっているのですね」と事実確認したのでしょうか?
事実確認せずに、自分勝手な思い込みで事実無根の経緯をショーカタログに載せることはあってはなりませんし、ましてやTICAのディレクターであり、TICAのジャッジなのですから、事実無根の嘘を書くことなど絶対にあってはならないのではないでしょうか。