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2016年12月23日 (金)

「ご挨拶」という名の”怪文書”(3)

ショーカタログに載せた「ご挨拶」で、アジアディレクターはなぜ、「私達○○○(クラブ名の英語頭文字)は被告の立場です」と書いたのでしょうか。

というのも、この裁判が始まってしばらく経って、裁判所から「被告適格(被告としてふさわしいかどうか)」について、被告側に意見聴取が行われたからです。

「被告適格」とは、この裁判で言えば、被告側がアジアディレクターであるクラブオーナーら「4人」でいいのか、それとも「クラブ」とした方がいいのかということを指します。

アジアディレクターがショーカタログに載せた「私達○○○(クラブの英語頭文字)は被告の立場です」というのは、明らかに「被告側」=「クラブ」とする書き方です。

しかし、2015年1月の裁判所と被告側のやり取りで、被告側は東京地裁に「上申書」を提出し、その中で「○○○(クラブの英語頭文字)の法的性質について主張の補充はしないものとします」と書いているわけです。

これはつまり、被告側を「クラブ」とはせず、被告側はアジアディレクターを務めるクラブオーナーら「4人」のままで構わないということを意味します。

ショーカタログの「ご挨拶」で私達○○○は被告の立場です」と書いておきながら、なぜ、あの時に、被告側となるのは「4人」ではなく、「クラブ」の方がふさわしいと主張しなかったのかのでしょうか。

ちなみにこの「被告適格」の議論としては、「ショーコミッティー」こそ被告側としてふさわしいという考え方も成り立ちます。(※被告側がそう主張しても裁判所が認めるかどうかは別問題です)

被告側として誰がふさわしいのか、「被告適格」について裁判所が”水を向けた”にもかかわらず、それを退けておいて、今になってなぜ、あたかも訴えられたのが「クラブ」であるかのように書くのか--。

その意味でもこの「ご挨拶」は”怪しい”文書と思わざるを得ません。

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