「出陳拒否」裁判、証人尋問で何が明らかになったか(3)
アジアリジョンセクレタリーは被告側証人として東京地裁に提出した「陳述書」で、以下のように陳述していました。
「平成25年6月中旬に日本の各クラブ代表者が集まって対応に関する緊急会議を開きました」--。
ここでの「対応」というのは、2013年4月29日のアクトのショーへのことを指します。
この年の6月16日(日)午後2時から、「クラブ代表者・ジャッジミーティング」が開かれたことは事実ですが、この時期、それ以外に「緊急会議」なるものは開かれていませんでした。
また、6月16日(日)の会議は、4月29日のアクトショーの約1週間前に、当時のアジアディレクターから呼びかけがあったものでした。
しかも、呼びかけのメールには、テーマについて「日頃話し合ってほ しい問題を皆様から提示していただき、それを私のほうでまとめ、議題として挙げたいと思っております」と書いてありました。
仮に6月16日(日)の会議が、セクレタリーの陳述した「緊急会議」であったとしても、4月29日アクトショーへの「対応に関する緊急会議」ではなかったのです。
証人尋問でも、原告側弁護士からこの点について質問が出され、セクレタリーは「緊急会議」なるものは6月16日(日)の会議を指していたこと、さらにそれが「緊急会議」ではなかったことを認めました。
「平成25年6月中旬に日本の各クラブ代表者が集まって対応に関する緊急会議を開きました」という「陳述」は明らかに、アクトを”悪者”にする意図を持った”印象操作”と思わざるを得ません。
実際の事実関係を知らないTICAメンバーがセクレタリーの「陳述書」を読んだら、あたかもアクトが何か”悪い事”をして、日本のクラブ代表者とジャッジが集まって「緊急会議」を開いたと誤解してしまうことでしょう。
しかし、事実は全く違うのです。
裁判を起こされ、裁判長がいるもとで証人尋問を行わないと、事実をねじ曲げ、”印象操作”したことを認めないというのはどう理解すればいいのでしょうか。
しかも、それがTICAアジアのナンバー2であり、次期ディレクターであるということはとても恐ろしいことだと思わずにいられません。
※私はセクレタリーに対する証人尋問を傍聴していませんので、この様子は原告側によるメモにより構成しています。
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