「ヒールを履いた猿」の教訓
誰であってもSNSの使い方には注意しなければなりませんが、特に組織のトップにおいては細心の注意が必要でしょう。
それは自分がどんな投稿をするかだけではありません。誰かの投稿にどんなコメントをするかも含まれる点は重要です。
なぜなら、読む人は、誰が誰の投稿にどんなコメントを返しているかも注意深くチェックしているからです。
トランプ氏が大統領選で勝利した後、米ウエストバージニア州のあるNPO職員が以下の投稿をFacebook(FB)にしたそうです。
「本当に爽やかな気分。センスが良くて綺麗で品位のある大統領夫人がホワイトハウスに戻ってきた。ヒールを履いた猿には見飽きた」--。
実名こそ書きませんでしたが、誰もが「品位のある大統領夫人」とはメラニア・トランプ夫人、「ヒールを履いた猿」とはミシェル・オバマ大統領夫人と読み取るでしょう。
問題はこの後です。
米ウエストバージニア州のクレイ郡の郡長がこうコメントを返してしまったというのです。
「あなたのおかげで良い一日になりました」--。
元の投稿だけなく、郡長の返信コメントにも非難が殺到。ネット上ではNPO職員と郡長の2人の辞任を求める運動が起こり、約16万7000人の署名が集まったとのこと。
結局、郡当局はこの郡長の辞任を発表することになりました。
私は、次のアジアディレクターはSNSをフル活用できる人でなければならないと思っています。
しかし一方で、SNSを正しく使える人でなければならないとも思っています。
軽はずみな投稿をしたり、誰もが首をかしげるような投稿に不用意なコメントをするようではディレクターは務まらないのではないでしょうか。
私がディレクターに当選した際には、FBやTwitterを正しい使い方でフル活用し、みなさんへの情報提供ツールの多様化にも努めたいと思っています。
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