「活動歴の長さ」が敗因になる理由…
今回の米大統領選では、「活動歴の長さ」が勝敗の行方を左右する大きな要因のひとつとなったのは特筆すべきでしょう。
ヒラリー氏は「ファースト・レデイー」を務めた後、「上院議員」に当選し、オバマ政権では「国務長官」まで務めた政治キャリアを誇り、選挙でもその実績を強調しました。
彼女の政治活動を広義にとらえれば30年近い活動歴がありました。
しかし、この長い「活動歴」は選挙戦でプラスになるどころか、逆にマイナスに働き、敗因のひとつになったのです。
なぜなら、トランプ氏が「あなたは30年も政治家をやってきて何ひとつ問題を解決できなかった」「何も変えられなかった」と指摘したからです。
TV討論会などでもトランプ氏はたたみかけました。「あなたはなぜ何もして来なかったのか」--。
この指摘は、現状にうんざりし「変わって欲しい」「変えて欲しい」と願うアメリカ国民の心を幅広くつかみました。
暴言や屁理屈が多いトランプ氏ですが、ヒラリー氏の「活動歴」を巡るこの指摘には頷かざるを得ません。
TICAアジアも同じでしょう。
「活動歴が長い」「ジャッジ歴が長い」ということは、TICAアジアをクリーンで健全な姿に変えようと思えばいつだって変えられたことを意味します。
アメリカ国民の多くが思ったように、長年にわたり「何も変えようとして来なかった」「何も変えられなかった」人に”変化”と”変革”を託すことは出来ないというのは、とても自然な心情であったと言えるかもしれません。
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