「私にはその”当たり前”が理解できない」…
「日本の農業」と「TICAアジア」の”共通点”はあるでしょうか? ないでしょうか?
自民党の農林部会長である小泉進次郎氏の国会での発言を聞くと、”共通点”が浮かび上がって来ます。
衆院TPP特別委員会で、彼は安倍首相にこう質問しました。
「私は農林部会長になって、農協の皆さんと向き合う中で、今でもわからない、根本的な疑問があります。なぜ農協よりホームセンターの方に安いものがあるのか」--。
「北海道の陸別町農協という、餌を安く提供する農協の組合長と会った。なぜ他の農協組合員はその安いところから買えないのか」--。
「農業の世界では”当たり前”かもしれないが、私にはその”当たり前”が理解できない。安く必要なものをどこからでも自由に買うことができ、自由な経営が展開できる。これこそやらないといけない構造改革だと思いますが、総理から答弁をお願いします」--。
この発言が意図するところは、TICAアジアにも当て嵌まるのではないでしょうか。
出陳者はどこのクラブのショーにエントリーしようが自由なはずなのに、なぜできないのか?
出陳者はショー会場でどこのクラブの誰と話そうが自由なはずなのに、なぜできないのか?
ジャッジもどこのクラブのショーの審査を引き受けようが自由なはずなのに、なぜできないのか?
まさに、今のディレクターやセクレタリーのもとでは”当たり前”だったのかもしれませんが、私にはその”当たり前”が理解できません。
ジャッジも出陳者も自由に活動し、発言できる--。TICAアジアもまさにそうしたことができるように変えなくてはならないのではないでしょうか。
みなさんの中にも、「長年にわたる猫界の”当たり前”が理解できない…」と思った経験がひとつふたつはあるのではないでしょうか。
さて、国会で安倍首相はどのように応じたでしょうか?
彼はこう答弁しました。
「小泉委員が指摘したところが、極めて重要な点なんだろうと思います。農家の皆さんは、飼料や肥料を1円でも安く仕入れ、農産物を1円でも高く買ってもらう」--。
「そのための努力を共同組織であるJA全農には行ってもらいたい。時代の要請に応えて、全農も新たな組織に生まれ変わるつもりで、がんばって頂きたいと思います」--。
次のディレクターもリジョンオフィスも、「時代の要請に応えて、新たな組織に生まれ変わるつもりで、がんばって」いかねばならないのではないでしょうか。
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