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2016年11月 8日 (火)

続・「アルター」のファイナル変更を考える(8)

まだ投票を済ませていないメンバーのみなさんは是非、ご参考にして頂ければと思います。(既に投票を済ませてしまったみなさんには申し訳ありません…)

ルール改正案の説明は実に難しいもので、ボードにしてもリジョナルディレクターにしても、説明の仕方次第でメンバーの判断を恣意的に誘導することもできてしまいますし、ミスリードしてしまうこともあります。

今回の「アルター」のファイナル表彰の要件緩和はその象徴例でしょう。

賛成理由のひとつとして、英文の改正案説明書には「May increase cat counts in Alter class」と書いてあります。

これについて、アジアリジョン公式サイトに載った翻訳は「アルタークラスの頭数が増える」と、断定形の記載がされています。

おそらく原文を読まず、この翻訳だけを読んだなら、「アルターの頭数が増えるならいいわね!」と賛成票を投じてしまうことでしょう。

しかし、簡単な一文であっても、ディレクターであるなら細心の注意を払わねばならないはずです。

第一に、英語の「may」の訳し方です。

一般的に「may」は「~してもよい」という「許可」の意味合い、「~かもしれない」という「推量」の意味合いのほか、契約文書などで使われる「~できる」という「can」と同じ意味合いがあります。

アジアリジョンオフィスが依頼した翻訳家(翻訳会社)は、もしかすると「ルールだから契約文書同様に、「『may』=『can』と訳せばいいだろう」と短絡的に考えたのかもしれません。

しかし、この場合は「may」を一般的な使い方である「推量」と判断して、「アルタークラスの頭数が増えるかもしれない」とすべきではないでしょうか。

少なくとも、私がディレクターであったなら、翻訳家(翻訳会社)が訳してきた文書を点検して、「mayの訳し方がおかしいのではないか。この翻訳だとメンバーを恣意的にミスリードしてしまう恐れがある」と注文を付けたことでしょう。

「may」の訳し方がおかしい…と思う理由はもうひとつあります。

この賛成理由には根拠が示されていないのです。

「アルタークラスの頭数が増える」という翻訳が正しかったとしても、「なぜ『増える』と言えるのか?」という根拠が示されていないのです。

しっかりした根拠が示されているなら、「増える」と言い切ってもいいかもしれませんが、そうでないわけですから、ここは「増えるかもしれない」とする方が自然だと思うわけです。

第二に、反対理由の訳し方との整合性です。

反対理由の2番目に英文では「May not encourage additional Alter entries」と書いてあり、アジアリジョン公式サイトに載った翻訳は「アルタークラスの出陳が増えるとは限らない」と訳してあります。

「may not」は「may」の否定形ですから、「~ではないかもしれない」「~してはいけない」「~できない」の3つの訳し方があります。

「増えるとは限らない」という訳し方は「増えないかもしれない」の別の言い回しですから、「推量否定」の訳し方を採用したことが分かります。

なぜ、賛成理由で使われている「may」は「can」の意味合いで訳し、反対理由で使われている「may」は「推量」の意味合いで訳すのでしょうか?

穿った見方かもしれませんが、もしアジアディレクターが「賛成」に導こうという意図があったとしたら、こうした恣意的な訳し方は極めて効果的であったことでしょう。

仮にそうでなかったにしても、翻訳家(翻訳会社)が訳した文章をチェックせずに右から左へ掲載したのであれば、それは”職務怠慢”と言われても仕方ないと思います。

特に、こうした「賛成」か「反対」かというセンシティブな問題を扱う説明においては、 メンバーの判断をミスリードしないように、より注意すべきでしょう。

最後に指摘したいのは、右から左へ訳すしかできないのであれば、できるだけ忠実に訳すべきだということです。

賛成理由は「アルタークラスのキャットカウントが増えるかもしれない」であり、反対理由は「追加のアルターのエントリーを促さないかもしれない」となります。

今回のはあくまでひとつの事例ですが、こうしたリジョン運営をこの先も続けて行って本当にいいのでしょうか。

「賛成」「反対」の判断はみなさんにお任せしなければなりませんが、アジアディレク ターとリジョンオフィスは正確な情報を、変なバイアスをかけることなくメンバーに中立公正に提供することが最低限の義務だと思っています。

※本日も2本をアップする予定にしています。2本目は18:00の予定です。

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