続・「アルター」のファイナル変更を考える(14)
海外のベテランジャッジの間からは「長いTICAの歴史を振り返ってみると…」と言った意見も出されています。
それは、TICAの黎明期の「アルター」の猫の水準を思い返して欲しい…ということのようです。
その当時に比べると、現在の「アルター」の水準はとても高くなっている。それは現在のファイナル表彰の仕組みによって成し遂げられたもので、ファイナル表彰の要件を緩和すると損なわれてしまう恐れがあるというものです。
そう言われると、確かにこの意見にも一理あるように思えます。
ただ、最大のポイントは、要件緩和が本当に「アルター」の水準を落とすことにつながるかどうかでしょう。
ルール改正に賛成のジャッジからは「それは杞憂ではないか…」という声もあります。
例えば、カウントが21頭の場合、現状はTOP6をファイナル表彰しているわけですが、ルール改正案が通ればTOP10になります。
これについて、あるジャッジは「(残る16頭から)あと4頭を選ぶだけのことであり、それがアルターの猫の水準を落とすことにつながるとは思えない」といった発言をしています。
はっきりした予測ができない問題だけに難しいと言えますが、それでも多くのジャッジが意見を出し合い、その意見を一般メンバーが知る必要はあると思います。
※本日も2本をアップする予定にしています。2本目は18:00の予定です。
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