続・「アルター」のファイナル変更を考える(13)
今回の「アルター」のファイナル表彰の要件緩和は細かく見ていくと、いろいろと考えさせられます。
海外のメンバーがこんな具体例を挙げて、疑問を呈していました。
例えば、LHアルターが9頭、SHアルターが1頭のケースです。
今回の改正案が通れば、ABリング(LH9頭+SH1頭=10頭)はいわゆる”漏れなくファイナル”になります。
しかし、SPリングは改正案の対象ではありませんから、従来通り「TOP5」のファイナル表彰となり、LHのSPリングでは4頭がファイナルに残れません。(SHは1頭なので、SHのSPリングも”漏れなくファイナル”です)
つまり、「改正案が通ると、ABリングよりSPリングの方がファイナルに入るのが難しくなってしまい、それはおかしいのではないか」と言うのです。
確かに一般論から言えば、SPリングよりABリングの方が競争が激しくなるはずです。
しかし、改正案が通ると、LHとSHのカウントのバランスによっては、こうした事態も起きるというわけです。
本来はボードにおいて、様々なケースを検証した上で、改正案を一般メンバー投票にかけるのが本来の姿だと思うのですが、なかなかそうはなっていないようです。
少なくともTICAアジアにおいては、意見を幅広く集めることも集約することもしていないわけですから、もう少し時間をかけて考えてもいいような気もします。
※本日も2本をアップする予定にしています。2本目は18:00の予定です。