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2016年10月14日 (金)

「TICAは何をする団体か?」(7)

「アジアリジョンとか日本とか、どんどん小さくなっていきます。それはTICAの精神に反することなのです」--。

アジアディレクターはリジョンショーの昼休みにこうも話していました。

しかし、アジアリジョンや日本の規模が小さくなること自体をもって、「TICAの精神に反する」と決め付けることには、大いなる違和感を抱かざるを得ません。

ひとつは、「なぜ、小さくなる?」のかという「理由」こそが大切だと思うからです。

仮に「小さくなる」としても、はなからダメと決め付けるのではなく、そこにしっかりした「理由」があるかどうかをよく考えるべきでしょう。

要は、「量より質」であり、”粗製濫造”的にメンバーを増やし、規模を大きくするよりも、たとえ少なく小さくても「質」の高いブリーダーや出陳者、メンバーで構成する組織であることの方が大事だと思うからです。

ショー会場で暴力を振るったり、ジャッジに対して失礼な言葉を投げ付けたりする出陳者であっても、多い方がいいのでしょうか?

私はそうは思いません。

たとえメンバーが少なくても、クラブが小さくても、ショーが小規模でも、ルールを守り、暴力を振るわず、悪意ある噂を立てる人がいない方が健全であると思っています。

一気に門戸を広げようとし、「増やす」ことを「目的」や「使命」としたりするから、良識も常識も持たない非常識な人たちが混ざってしまうのです。

もちろん、私も決して少ないまま、小さいままでいいとは思っていません。

しかし、「増やす」ことを「目的」や「使命」にすると本末転倒の結果を招いてしまいます。

何度も言っているように、正しいことを主張し、正しいことをしていれば、結果として、正しいことを主張し、正しいことをする人が増えていくのです。

「朱に交わって朱くなってしまった」メンバーも、「白に交わっていけば、必ずや白くなる」と信じています。

「黒に限りなく近いグレー」も、「白」を混ぜていけば、次第に「白に近いグレー」になっていくはずです。

そうしていけば、たとえそのブリーダー、出陳者と、どんなに意見対立やトラブルがあろうとも、「いい猫はいい」と毅然と評価できるジャッジが増えていくはずです。

そうしたジャッジが増えれば、さらに真面目に取り組んでいるブリーダー、出陳者がTICAに還ってくることでしょう。

そして、そのために力を合わせるジャッジ、メンバーが増えれば、健全化の動きは加速するのではないでしょうか。

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